管楽アンサンブルのための作品全集　グレゴール・ヴィト＆シュターツカペレ・ベルリンのメンバー（2CD）【CD】 2枚組

リヒャルト・シュトラウスに所縁の深いシュターツカペレ・ベルリンのメンバーによる、
親しみやすく魅力的な管楽アンサンブル作品集。

ホルン奏者の父親を持つリヒャルト・シュトラウスは管楽器のために魅力的な作品を多数書いています。協奏曲も合奏曲も、モーツァルト作品のような晴朗で優美なメロディに、ロマン派のサウンドを（しかし重くならないように）まとわせた作品ばかり。この2枚組ディスクでは、管楽アンサンブルによる作品をすべて収めています。特に13管楽器のためのセレナードと組曲は、同じ編成によるモーツァルトの『グラン・パルティータ』を思わせる立派で美しい作品。
　演奏は2022年12月に来日して見事な演奏を聴かせたシュターツカペレ・ベルリン（ベルリン国立歌劇場管弦楽団）のメンバー。リヒャルト・シュトラウスは1898年から1920年にかけてベルリン国立歌劇場の指揮者／音楽総監督を務め、客演指揮者時代を含めると実に1,200回もの公演を指揮しました。ベルリン国立歌劇場はシュトラウスの音楽総監督退任100周年となる2020年に特別プログラムを組み、10回に及ぶ室内楽曲の全曲演奏会を予定していましたが、新型コロナウイルスのパンデミックで中止となってしまいました。その後、無観客で配信した管楽アンサンブルの演奏が好評を博したことからセッション録音の計画が浮上し、このCDに結実しました。
　指揮者のグレゴール・ヴィトはバレンボイムの指名によって1993年以来シュターツカペレ・ベルリンの首席オーボエ奏者を務めていますが、ここでは楽団の同僚たちが存分に演奏できるよう指揮に専念しています。アルバムを通して古典的な構成の曲が並ぶ中で、『ティル』の編曲版では楽団員の名技・妙技を存分に堪能できます。（輸入元情報）


【収録情報】
リヒャルト・シュトラウス：管楽アンサンブルのための作品全集

Disc1
● 管楽器のためのソナチネ第1番ヘ長調 TrV.288『傷病兵の仕事場より』～16管楽器のために
● セレナード 変ホ長調 Op.7～13管楽器のために
● ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯～マティアス・プフラウム編、管楽器とパーカッション版

Disc2
● 組曲 変ロ長調 Op.4, TrV.132～13管楽器のために
● 管楽器のためのソナチネ第2番変ホ長調 TrV.291『楽しい仕事場』～16管楽器のために

　シュターツカペレ・ベルリンのメンバー
　グレゴール・ヴィト（指揮）

　録音時期：2020年12月1-4日、2021年3月1-5日
　録音場所：ベルリン、Staatsoper Unter den Linden, Apollosaal
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）