目次
ハイエクのポリティカル・エコノミー 秩序の社会経済学
- スティーヴ・フリートウッド(著)/ 佐々木 憲介(訳)/ 西部 忠(訳)/ 原 伸子(訳)
- 第1章 序論
- 社会経済秩序に関する探究の起源
- スミスの後継者
- 現代の文脈におけるハイエクの位置
- 本書の議論の要点
- 第2章 哲学
- 認識論と存在論
- カントにおける主観的観念的な認識論
- 二つの存在論
- 経験論的実在論
- 超越的観念論と実証主義
- カテゴリーと用語法の解説
- 結論
- 第3章 ハイエクⅡの社会経済理論の根底にある哲学
- 自然科学についてのハイエクの哲学的立場
- 社会科学におけるハイエクの哲学的立場
- 結論
- 第4章 ハイエクⅡの社会経済理論の根底にある方法論
- 主観主義
- 解釈学的基礎づけ主義
- 主体の行為は観念によって動機づけられる
- 社会的全体の性質
- 社会科学の目標1:理解
- 社会科学の目標2:説明
- 方法論的個人主義と合成的方法
- 主観主義的実証主義
- 結論
- 第5章 ハイエクⅡの哲学の含意とその社会経済理論の方法
- 知識
- 均衡
- 主体性
- 価格メカニズムという情報伝達システム
- 結論
- 第6章 ハイエクⅢの準超越論的実在論の哲学
- 超越論的実在論
- ハイエクⅢの準超越論的実在論
- 社会的活動の変換モデル(TMSA)
- 理論化の様式の切り替え
- 結論:ハイエクⅠ、Ⅱ、Ⅲの存在論と含意
- 第7章 知識、無知、ふるまいの社会的ルール
- 無知
- 知識
- 社会的ルールの本性:知識の体現
- 第8章 ルールとルール遵守を支える認知心理学
- ルールに関する予備的なコメント
- ふるまいの社会的ルール
- 知覚のルール
- 知覚のルールとふるまいのルールの接合
- 期待
- 社会的ルールは抽象性ないし一般性の程度に関して多様である
- ハイエクⅢの哲学、および心が果たす役割
- 結論
- 第9章 ふるまいの社会的ルールと情報伝達システムの接合
- 価格とルールの接合
- 知識獲得の刺激としての情報伝達システム
- 情報伝達システムはルールのネットワークに埋め込まれている
- 情報伝達システムが機能しないときのルールと知識
- ハイエクの概念把握の優位
- 第10章 ハイエクⅢによる自生的な社会経済秩序の変換的概念把握
- 議論の要約
- 存在論、方法、均衡および経験論的実在論
- 「秩序」対「均衡」
- 存在論、方法、変換および批判的実在論
- 市場過程あるいはカタラクシー
- 結論
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