目次
キャロライン王妃事件 〈虐げられたイギリス王妃〉の生涯をとらえ直す
- 古賀 秀男(著)
- 第一章 ジョージとキャロラインの生い立ち-ロンドンとブラウンシュヴァイク
- 1 皇太子ジョージ
- 2 キャロライン妃の生い立ち
- 第二章 不幸な結婚-皇太子ジョージと従妹キャロライン
- 1 二人の初対面と婚礼
- 2 従妹との婚約
- 3 縁結びの使節マームズベリの記録
- 4 新婚生活とその綻び
- 第三章 失せていく夢-カールトン・ハウスからブラックヒースヘ
- 1 不在の夫-カルトン・ハウス
- 2 チャールトンとモンタギュー・ハウス
- 3 キャロラインと娘シャーロット
- 第四章 慎重な調査-「虐げられた」王妃の第一幕
- 1 ケント公の報告とダグラス夫人の告発
- 2 慎重な調査-「陰謀の劇場」
- 3 政治家パーシヴァルの協力
- 4 摂政時代に入る-皇太子の「最愛の妻」去る
- 5 キャロライン妃とホイッグ
- 第五章 薄命の皇女シャーロット-その結婚と夭折
- 1 シャーロットの急逝
- 2 シャーロットの青春とキャロライン
- 3 シャーロットの縁談と結婚-オラニエ公嗣子とレーオポルト
- 4 二つの追悼-不況下の民衆運動とその犠牲者
- 5 シャーロットの追憶
- 第六章 キャロライン妃の出国と大陸旅行
- 1 なぜ大陸へ
- 2 大陸旅行と従者たち-ブラウンシュヴァイクからイタリアヘ
- 3 地中海からエーゲ海へ-チュニス、アテネ、イェルサレム
- 4 追跡する密偵-オムプテーダ男爵
- 第七章 ミラノ委員会-「虐げられた」王妃の焦点
- 1 ミラノ委員会とこれまでの評価
- 2 シャーロット妃の急逝と委員会の発足
- 3 キャロライン妃に背いた証人たち
- 4 キャロライン妃の去就-帰国の途へ
- 5 帰国の旅
- 小結
- 第八章 王妃キャロラインの帰国
- 1 王妃を迎える国民・民衆
- 2 慌てる国王と首相リヴァプール、そして貴族院
- 3 王妃を励ます国民・民衆・世論
- 第九章 王妃を裁く貴族院
- 1 キャロライン王妃事件の頂点-貴族院の王妃「裁判」
- 2 王妃の「裁判」
- 3 国王側の証人と証言
- 4 王妃弁護側の証人と証言
- 5 「裁判」の結末と政治家、興奮した世論
- 第十章 国王の戴冠、王妃の葬送とロンドンの民衆
- 1 王妃フィーヴァーとその後
- 2 国王の戴冠式
- 3 棺に戴冠した王妃とロンドンの民衆
- 終章 キャロライン王妃事件をどうとらえるか
- 1 この事件のもつ意味
- 2 王妃事件についての新たな視点の展開
- 3 この事件の評価と遺した遺産
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