目次
労働搾取の厚生理論序説 (一橋大学経済研究叢書)
- 吉原 直毅(著)
- 第1章 今,なぜ労働搾取理論なのか?
- 1.1 現代における貧富の格差問題
- 1.2 労働搾取概念に基づく市場経済の厚生的特徴分析
- 1.3 本書における方法論と各章の構成について
- 第2章 マルクス的一般均衡モデルと均衡解概念
- 2.1 基本的生産経済モデル
- 2.2 再生産可能解
- 2.3 再生産可能解の存在定理
- 2.4 一般凸錘生産経済の特殊ケース:フォン・ノイマン経済と均斉成長解
- 2.5 マルクス的均衡解に関する厚生経済学の基本定理
- 2.6 労働者階級内の異なる消費選好の存在する経済での均衡解
- 第3章 レオンチェフ経済体系におけるマルクスの基本定理
- 3.1 森嶋型「労働搾取率」及びマルクスの基本定理
- 3.2 労働価値説と転化論
- 3.3 数理マルクス経済学による,労働価値説の限界の露呈
- 3.4 転化問題に関する“New Solution”アプローチ
- 3.5 「マルクスの基本定理」の厚生的含意
- 第4章 一般的凸錘生産経済におけるマルクスの基本定理
- 4.1 森嶋型労働搾取に基づくマルクスの基本定理
- 4.2 代替的労働搾取の定式に基づくマルクスの基本定理の可能性:その1
- 4.3 代替的労働搾取の定式に基づくマルクスの基本定理の可能性:その2
- 4.4 労働者階級内の異なる消費選好の存在する経済でのマルクスの基本定理の可能性
- 4.5 所得依存的労働搾取の定式の下でのマルクスの基本定理の可能性
- 4.6 結論に代えて
- 第5章 搾取と階級の一般理論
- 5.1 基本的生産経済モデルと再生産可能解
- 5.2 階級−富対応関係
- 5.3 富−搾取対応関係
- 5.4 階級−搾取対応原理
- 5.5 一般的凸錘生産経済における「階級−搾取対応原理」の成立の困難性
- 5.6 新しい労働搾取の定式下での階級−搾取対応原理の成立
- 5.7 所得と余暇に対する選好を持つ経済環境での搾取と階級の一般理論
- 5.8 マルクス的労働搾取概念の意義−ジョン・ローマーの位置づけ
- 5.9 マルクス的労働搾取論の限界?
- 第6章 搾取・富・労働規律の対応理論
- 6.1 基本的生産経済モデルと再生産可能解
- 6.2 再生産可能解の存在問題
- 6.3 富−労働規律対応関係
- 6.4 富−搾取−労働規律対応関係
- 6.5 結論
- 第7章 労働搾取理論の公理的アプローチに向けて
- 7.1 「マルクスの基本定理」問題における「労働搾取の公理」
- 7.2 「階級−搾取対応原理」問題における「労働搾取の公理」
- 7.3 労働搾取の3つの代替的アプローチ−労働スキルの個人間格差の存在する生産経済への労働搾取理論の拡張可能性
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