目次
中国社会と大衆動員 毛沢東時代の政治権力と民衆
- 金野 純（著）
- 序論 動員と社会
- 一 問題の所在と本書の課題
- 二 動員とは何か−概念規定と先行研究
- 三 分析の枠組
- 四 本書の構成
- 第一章 動員の装置
- 一 党組織と行政系統
- 二 住民管理制度
- 三 毛沢東のイデオロギーとカリスマ
- 第二章 革命と新秩序の形成
- 一 運動開始時の諸環境
- 二 反革命鎮圧運動
- 三 動員と地域社会
- まとめ
- 第三章 政治化する社会
- 一 動員の開始
- 二 職場の動員
- 三 広がる動員−五反運動へのエスカレーション
- 四 運動の作用と問題点
- まとめ
- 第四章 百花斉放・百家争鳴から反右派闘争へ
- 一 社会経済概況
- 二 毛沢東による百花斉放・百家争鳴の提唱と知識人
- 三 労働現場の鳴放−「党群関係」の軋轢
- 四 反右派闘争への転換と労働現場への影響
- まとめ
- 第五章 躍進と抑圧
- 一 変転する政治過程
- 二 大躍進運動の開始と上海市政府の対応
- 三 労働現場の変動−上海第一鋼鉄工場の事例
- 四 運動の作用と問題点
- まとめ
- 第六章 農村経験への回帰
- 一 六〇年代前半の社会情勢
- 二 政策過程
- 三 職場の動員過程
- 四 運動の作用と問題点
- まとめ
- 第七章 文革分析の準拠枠
- 一 社会構造
- 二 身体化された価値観と行為様式
- 三 政治過程
- まとめ
- 第八章 文革初期の政治過程
- 一 政治エリートの分裂−政治的契機
- 二 政治的契機の拡大と深化
- 三 集合行為の発生と伝播
- 四 工場内部の動態−革新電機工場の事例
- まとめ
- 第九章 文革期における構造的矛盾と派閥主義
- 一 労働者内部の分化構造−歴史的背景
- 二 全市規模の組織連合と対立−各組織の社会的背景
- 三 集合行為の展開過程−安亭事件、解放日報事件、康平路事件
- まとめ
- 第十章 文革収束期の集合行為と動員解除
- 一 拡大する被害
- 二 奪権闘争の展開−社会秩序の「革命的」再編
- 三 コミューンの挫折と革命委員会の成立
- 四 再熱する派閥抗争−上海ディーゼルエンジン工場の事例
- 五 文革の沈静化−大衆組織の動員解除と党組織の再建
- 六 張春橋の役割
- まとめ
- 結論 総合分析と展望
- 一 毛沢東時代の大衆動員
- 二 都市の動員類型
- 三 大衆動員の社会的作用
- 四 展望
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