目次
総体としてのヘンリー・ジェイムズ ジェイムズの小説とモダニティ
- 海老根 静江(著)
- 序章 ヘンリー・ジェイムズとモダニティ
- 第一章 模索するヘンリー・ジェイムズ
- 謎としての『ある婦人の肖像』
- 「流行」と「歴史の感覚」−「デイジー・ミラー」と「情熱の巡礼」
- 『悲劇の美神』と演劇
- 『ガイ・ドンヴィル』と『向こうの家』
- 新たな模索−『ねじの回転』と『聖なる泉』
- 第二章 「円熟期」小説の構造
- 『使者たち』のパリ
- 『鳩の翼』と金融の都ヴェニス
- 『黄金の盃』の構造
- 第三章 補強する作品群と「セクシュアリティ」および「近代」
- 「密林の獣」と「荒涼のベンチ」−男と女、「ホモセクシュアル・パニック」
- ジェイムズのフェミニズム小説『ボストンの人々』
- 「新聞」−大衆化社会のメディア
- 「関係」と「力」
- 第四章 小説家たちの中のヘンリー・ジェイムズ
- プルーストとジェイムズ
- バルザックとトルストイ
- フローベール
- 第五章 ジェイムズと「フィクションの家」
- 「小説」の家
- ヘンリー・ジェイムズと時代
- 第六章 「富」と「抽象」−ヘンリー・ジェイムズとウォレス・スティーヴンズのフロリダ
- ジェイムズの『アメリカの風景』とスティーヴンズの「フロリダ詩」
- ジェイムズのフロリダ
- スティーヴンズのフロリダ
- フロリダ、モダニティ、モダニズム
- 第七章 「黄金/金色の噓」と『黄金の盃』−テクストの構造と読みの多様性について