目次
ヘンリー・ジェイムズの作品における異文化対立と道徳
- 阿出川 祐子(著)
- 序論
- 第一章 『ある婦人の肖像』−運命との対峙−
- 1.オズモンドとの対立要因
- 2.ローマの廃墟とイザベルの位置
- 3.「オズモンドに戻る」説の問題点
- 4.「碾き臼」の意味と「認識の転換点」
- 5.運命に対峙する(ゲームを拒否する)
- 第二章 『ポイントンの収集品』−精神的な美の評価−
- 1.ゲレス夫人及び収集品との出会い
- 2.オーエンとの会見
- 3.ポイントンの屋敷の火事
- 第三章 『メイジーの知った事』−不毛の浜辺の播種−
- 1.物語が真実である年頃
- 2.ミセス・ウィックスとメイジー
- 3.メイジーの最終的判断
- 第四章 『鳩の翼』−現世と死後の世界−
- 1.現実と幻想の共存
- 2.ヴェニスと鳩
- 3.ミリーの赦しと、翼を広げる行為
- 第五章 『黄金の盃』−悟性による選択−
- 1.マギーを取り巻く状況
- 2.ゴミ入れのダイヤモンドと黄金の盃
- 3.マギーの選択
- 結論