目次
エディット・シュタインの道程 真理への献身
- 須沢 かおり(著)
- 第一章 ユダヤ人の家庭から
- 1 「贖罪の日」に生をうけて
- 2 特別な使命
- 3 母の思い出
- 第二章 フッサールの弟子
- 1 現象学との出会い
- 2 ゲッティンゲンでの学究生活
- 3 「感情移入」の問題
- 4 フッサールの助手として
- 5 シュタインの現象学についての理解
- 第三章 信仰への歩み
- 1 精神的危機から宗教的世界への開眼
- 2 キリストの十字架との出会い
- 3 回心における共同性
- 4 宗教的経験としての「神のうちに安らうこと」
- 5 再生
- 6 回心が披く霊的地平
- 7 「これこそが真理なのだ」
- 8 洗礼とカルメルへの招き
- 第四章 教育者として生きる
- 1 シュパイアーでの教員生活
- 2 教育論
- 3 人格形成のプロセスとしての教育
- 4 教育の目的
- 5 教師の役割
- 6 教育における超自然的な次元
- 第五章 女性として生きる
- 1 女性として、哲学者として
- 2 女性論の社会的背景とその意図
- 3 関わりのなかで生きる女性
- 4 「男に対して助ける者」としての女
- 第六章 ペルソナ論
- 1 ペルソナ論の背景にあるエディット・シュタインの思想的プロセス
- 2 ペルソナ論の位置づけ
- 3 純粋自我と「わたしは在る」という経験
- 4 人格的な自我と交わりとしてのペルソナ
- 5 アビラのテレサと「ペルソナの核」としての魂
- 6 交わりとしてのペルソナ
- 7 身体・魂・精神の統一体としてのペルソナ
- 第七章 トマスの思想との邂逅
- 1 キリスト者としての哲学
- 2 『真理論』の翻訳
- 3 哲学的「使命」としての現象学とスコラ学との対峙
- 4 現象学者としてトマスを読む
- 5 第一の哲学としての形而上学
- 6 永遠なる存在への登攀
- 第八章 ナチス迫害下での社会思想の展開
- 1 政治的、社会的関心と思想
- 2 国家論の形成
- 3 ナチズムとユダヤ人問題
- 4 教皇ピオ一一世への書簡
- 5 人権問題についての霊的理解
- 6 十字架とユダヤ人の受難
- 7 ホロコーストとケノーシス
- 第九章 アビラのテレサとの霊的絆
- 1 テレサとシュタインの親和性
- 2 テレサの『自叙伝』と洗礼
- 3 祈り
- 第十章 十字架のヨハネ解釈
- 1 十字架の神秘思想
- 2 『十字架の学問』
- 3 現象学的ヨハネ解釈
- 4 暗夜と十字架の関わり
- 第十一章 アウシュヴィッツでの死とキリストへの道行き
- 1 最晩年の日々
- 2 問題の所在
- 3 アウシュヴィッツへの途上で託された「最後のメモ」
- 4 “Unterwegs ad orientem”
- 5 ユダヤ人の東方への輸送
- 6 聖書における“Oriens”
- 7 キリストのもとへ
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