目次
コモンウェルスとは何か ポスト帝国時代のソフトパワー (MINERVA西洋史ライブラリー)
- 山本 正(編著)/ 細川 道久(編著)
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序 章 ポスト帝国時代の国際秩序とコモンウェルス(山本 正・細川道久)
1 いま、なぜコモンウェルスか
2 コモンウェルス史研究の近況――帝国からコモンウェルスへ
3 本書の構成
第Ⅰ部 関係と比較の観点からみるコモンウェルス
第1章 コモンウェルス概念の史的変遷(岩井 淳)
1 15~16世紀の成立――「君主の統治する国」と重層的な共同体
2 17世紀の転換――「君主のいない国」と「プロテスタント国家」
3 18世紀の解決――重層的な共同体論の継承と二者択一的政体論の回避
4 19世紀末の拡大――海外への普及と社会主義
第2章 「家族」と「鬼子」(山本 正)
――ブリティッシュ・コモンウェルスのなかの自治領アイルランド
1 自治領アイルランド成立のいきさつ
2 アイルランドのコモンウェルスへの関与――コスグレーヴ政権期
3 コモンウェルス諸国のアイルランドへの対応――デ=ヴァレラ政権期
第3章 「多人種コモンウェルス」への変容とカナダ(細川道久)
――インド自治問題と在加インド人移民問題
1 インドの独立・コモンウェルス残留をめぐる協議とカナダ代表
2 カナダとインド人移民問題
3 移民排斥の緩和とインド自治問題への関与
――移民法改正とコモンウェルス市民権
第4章 兄弟よ、立ち入るなかれ(浜井祐三子)
――「多人種のコモンウェルス」とイギリスへの入移民
1 コモンウェルスとイギリスへの入移民
2 労働党政権復帰とマウントバッテン使節団
3 1965年コモンウェルス首相会議
4 1960年代後半以降の展開
第5章 ハプスブルク帝国とコモンウェルス(大津留厚)
――国籍論の比較を通じて
1 「形容詞」国家の国籍論
2 国籍は離脱できるか
3 無国籍になること
4 オーストリアの本籍権
第6章 フランス版コモンウェルスとしてのフランコフォニー(平野千果子)
――その構想と形成
1 サンゴールとフランコフォニー構想
2 ケベック州とフランコフォニー
3 ACCTの創設とケベック州
第Ⅱ部 コモンウェルスと政治・経済秩序
第7章 コモンウェルスと委任統治(旦 祐介)
――20世紀はじめのグローバル化
1 帝国からコモンウェルスへ
2 委任統治の原型
3 コモンウェルスと委任統治
第8章 「ラウンド・テーブル」運動とコモンウェルス(松本佐保)
――インド要因と人種問題を中心に
1 「ラウンド・テーブル」運動研究の背景
2 「ラウンド・テーブル」運動の起源と発展
3 「チャタム・ハウス」始動とインド自治問題
4 「チャタム・ハウス」と「太平洋問題調査会」
5 極東問題への関与
6 移民・人種問題とアジア主義
第9章 国連とコモンウェルス(半澤朝彦)
――「リベラル」な脱植民地化
1 連盟とコモンウェルス
2 リベラルな帝国変容モデル
3 国連発足と「秩序ある脱植民地化」政策
4 国連初期の反植民地主義
5 スエズ危機後の国連とコモンウェルス
6 拡大するコモンウェルス
第10章 20世紀中葉のコモンウェルス・ゲームズと国際秩序(川本真浩)
――スポーツ界につくられた「もうひとつのコモンウェルス」
1 エンパイア・ゲームズの始まり
2 エンパイア・ゲームズからコモンウェルス・ゲームズへ
3 反アパルトヘイト運動としての大会ボイコット
4 グレニーグルズ合意
第11章 第二次世界大戦後イギリスの世界的役割とコモンウェルス(山口育人)
――インド洋地域の安全保障問題をめぐって
1 「スエズ以東」撤退の見直し
2 インド洋地域の安全保障問題とコモンウェルス
3 ポスト「イギリス帝国の湖」
第12章 アフリカン・コモンウェルス諸国の台頭(前川一郎)
――1969年アルーシャ協定をめぐる貿易外交を中心に
1 EACの誕生と東アフリカ貿易
2 アルーシャ協定の成立とEACへの譲歩
3 アルーシャ協定前後の東アフリカ貿易
4 アルーシャ協定に込められた関係諸国の思惑
あとがき/人名・事項索引
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