目次
聖母子への祈り 初期フランドル絵画の祈禱者像
- 今井 澄子(著)
- 序章
- 第一節 初期フランドル絵画における祈禱者像の台頭
- 第二節 一五世紀のフランドル・ブルゴーニュの社会−中世の秋?
- 第三節 先行研究と本書の目的
- 第四節 本書の構成と概要
- 第一章 初期フランドル絵画の黎明期の社会的・宗教的背景
- 第一節 一五世紀前半のフランドルの画家と注文主
- 第二節 初期フランドル絵画の注文主の信仰実践
- 第二章 初期フランドル絵画における祈禱者表現の革新性と宗教画の機能
- 第一節 初期フランドル絵画における祈禱者表現
- 第二節 一五世紀フランドルの宗教画の機能
- 第三章 祈禱者の中央への進入−ロベール・カンパン作《太陽の聖母子》の上下構図
- 第一節 ロベール・カンパン作《キリストと聖母》と《とりなしの聖母》の祈禱者−聖母の祈りととりなし
- 第二節 ロベール・カンパン作《太陽の聖母子》−雲上の聖母子と地上の祈禱者
- 第三節 《太陽の聖母子》における上下構図の源泉
- 第四節 聖母と「無原罪の御宿り」−《太陽の聖母子》の成立背景
- 第五節 《太陽の聖母子》の後世への影響
- 第四章 祈禱者の対等性−ヤン・ファン・エイク作《ロランの聖母子》の大胆な祈禱者
- 第一節 《ロランの聖母子》の先行研究と問題の所在
- 第二節 注文主ニコラ・ロラン−ブルゴーニュ公国の「第一人者」
- 第三節 《ロランの聖母子》の図像分析−個人祈禱との親近性
- 第四節 《ロランの聖母子》の機能と設置場所
- 第五章 祈禱者の「擬装」−ロヒール・ファン・デル・ウェイデン作《聖母子を描く聖ルカ》にみる「擬装」肖像の開拓
- 第一節 一五世紀フランドルの宗教画における「擬装」肖像
- 第二節 「擬装」肖像としてのロヒール作《聖母子を描く聖ルカ》
- 第三節 《聖母子を描く聖ルカ》の図像分析
- 第四節 《聖母子を描く聖ルカ》の成立背景
- 第五節 後世の受容にみる《聖母子を描く聖ルカ》の革新性
- 第六章 祈禱者表現の継承と展開
- 第一節 一四三〇年代の祈禱者表現の達成とその継承
- 第二節 一五世紀中頃の祈禱者像の変容とその模範
- 第三節 一五世紀後半の祈禱者表現の受容
- 終章
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