目次
日本の春画・艶本研究
- 石上 阿希(著)
- 序論
- 一 春画・艶本研究史
- 二 春画・艶本研究の現在
- 三 本研究の方法
- 第一部 中国と日本春画
- 第一章 日本春画における外来思想の受容と展開
- 一 房中書の伝来
- 二 江戸初期艶本に見る中国の影響
- 三 春画の伝統性
- 四 日本春画の思想
- 第二章 中国養生書と艶本
- 一 『黄素妙論』の成立背景と内容
- 二 『黄素妙論』の諸本と普及
- 三 『黄素妙論』と艶本(一)
- 四 『黄素妙論』と艶本(二)
- 五 貞享−宝永期の浮世草子、養生書
- 六 『黄素妙論』と艶本(三)
- 七 『黄素妙論』と艶本(四)
- 第二部 上方の艶本
- 第一章 西沢一風作『好色極秘伝』考
- 一 『好色極秘伝』の書誌・構成
- 二 「丹前枕絵」の典拠
- 三 成立背景
- 四 一風艶本の周辺
- 第二章 役者利用の艶本
- 一 書誌の検討
- 二 成立過程
- 三 作品の特色
- 四 役者利用の浮世草子
- 第三章 「訓蒙図彙」と西川祐信
- 一 『色ひいな形』と『情ひな形』
- 二 上方における「訓蒙図彙」の系譜
- 三 『色ひいな形』から『百人女郎品定』へ
- 第三部 上方と江戸をつなぐもの−祐信絵本と江戸艶本
- 第一章 漢詩と艶本
- 一 『絵本寝覚種』と『今様妻鑑』
- 二 『今様妻鑑』の編集方針
- 第二章 和歌と艶本
- 一 『絵本貝歌仙』と『笑本開謌僊』
- 二 春信春画・艶本と重政艶本の類似
- 三 祐信主義艶本
- 第四部 江戸の春画・艶本−見立ての表現をめぐって
- 第一章 伝統的画題と春画
- 一 画中狂歌の典拠と改変
- 二 図柄の典拠
- 三 春信画「坐鋪八景」「風流座敷八景」の影響
- 第二章 「忠臣蔵もの」の艶本
- 一 歌舞伎からの影響
- 二 黄表紙『案内手本通人蔵』と『会本寝夜伽』
- 三 「忠臣蔵もの」の艶本に見られる表現の類型
- 四 『仮名手本夜光玉』、『口吸心久茎後編』の表現
- 五 『仮名手本夜光玉』、『口吸心久茎後編』と浮世絵との関連性
- 六 文政期の艶本出版
- 第五部 近現代の春画受容
- 第一章 明治から昭和初期の春画と取締り
- 一 政府による取締り
- 二 春画に対する意識の変化
- 三 春画・艶本の変遷
- 四 春画・艶本の流通
- 五 春画を愛でる人々
- 第二章 昭和から現代における春画受容
- 一 昭和期−戦前(一九二六−四五)
- 二 昭和期−戦後(一九四五−八九)
- 三 平成−現在(一九八九−二〇一四)
- 四 春画展示の過去・現在
- 終論にかえて
- 一 国際春画研究プロジェクト
- 二 大英博物館春画展
- 三 大英博物館のメディア戦略とイギリスでの反響
- 四 日本における春画展示
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