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目次

  • 序章
    • 第一節 本書の目的と方法
    • 第二節 イングランド史劇論批評史
    • 第三節 国家表象の視座とその位置づけ
  • 第一章 歴史劇の祖型あるいは黎明期の歴史劇
    • 第一節 『寛仁』・『騎士アルビオン』・『三階級の諷刺』−モラル・インタールード
    • 第二節 『ジョン王』と『国家』−新教・旧教からのプロパガンダ
    • 第三節 『ゴーボダック』−初の本格的歴史劇
  • 第二章 セネカ流歴史劇と英雄劇的イングランド史劇
    • 第一節 セネカ流歴史劇
    • 第二節 『リカルドゥス・テルティウス』−アカデミズムのイングランド史劇
    • 第三節 『リチャード三世の真の悲劇』−女王一座のイングランド史劇
    • 第四節 『リチャード三世』−イングランド史劇なのか悲劇なのか
    • 第五節 『アーサーの悲運』と『ロクライン』−セネカ流歴史劇の変奏
    • 第六節 英雄劇的イングランド史劇
    • 第七節 『ヘンリー五世の名高き勝利』−発達途上のイングランド史劇
    • 第八節 『エドワード三世』−百年戦争を扱うイングランド史劇
  • 第三章 王権と教皇権とイングランド
    • 第一節 『ジョン王の乱世』−正統王の統べるイングランド
    • 第二節 『ジョン王』−宙吊りのイングランド
  • 第四章 弱き王たちの王国
    • 第一節 『ヘンリー六世・第一部』−権力闘争による自己崩壊
    • 第二節 『ヘンリー六世・第二部』−民衆暴動とクーデター
    • 第三節 『ヘンリー六世・第三部』−薔薇戦争の不安定な動乱の世界
    • 第四節 『エドワード二世』−歴史的実体を欠くイングランド
  • 第五章 一五九〇年代前半期における民衆暴動表象の展開
    • 第一節 一五九〇年代における民衆暴動表象
    • 第二節 流通する貧農イデオロギーと起点としての『ヘンリー六世・第二部』
    • 第三節 民衆暴動表象における重心移動−『ジャック・ストロー』と『サー・トマス・モア』
    • 第四節 消える民衆暴動表象−『トマス・オヴ・ウッドストック』と『エドワード二世』
    • 第五節 パロディ化される民衆暴動表象−一五九〇年代後半期以降
  • 第六章 一五九〇年代前半期のその他の歴史劇
    • 第一節 『エドワード一世』−イングランド表象(開幕部)と理想的国家像の構築
    • 第二節 『エドワード一世』−ウェールズ表象と民族意識
    • 第三節 『エドワード一世』−スコットランド表象と国家独立主義
    • 第四節 『エドワード一世』−スペイン表象と反スペイン感情
    • 第五節 『エドワード一世』−イングランド表象(終幕部)と理想的国家像の瓦解
    • 第六節 『エドマンド剛勇王あるいは戦が皆を友人とす』−アングロ・サクソン時代に取材した歴史劇
  • 第七章 シェイクスピアの第二・四部作
    • 第一節 『リチャード二世』−国王の身体の二重性神話の瓦解
    • 第二節 『ヘンリー四世』−近代性をめぐるイングランド史劇
    • 第三節 『ヘンリー五世』−近代的国家表象の幻想とその解体
  • 第八章 ロマンス化するイングランド史劇
    • 第一節 『サー・ジョン・オールドカスル・第一部』−伝記的イングランド史劇
    • 第二節 『エドワード四世』−センティメンタルなイングランド史劇
  • 第九章 『ヘンリー八世』への道
    • 第一節 『ヘンリー八世』の創作をめぐって
    • 第二節 王朝の交替とイングランド史劇の変容
    • 第三節 『クロムウェル卿トマス』−盛者必衰の伝記劇
    • 第四節 劇作家の歴史認識をめぐって
    • 第五節 一七世紀初頭のイングランド史劇
    • 第六節 『私を見れば分かるはず』−『ヘンリー八世』に先行するヘンリー八世劇
    • 第七節 『ヘンリー八世』への水脈
  • 第一〇章 ジェイムズ朝中・後期とチャールズ朝の歴史劇
    • 第一節 ジェイムズ朝中期の歴史劇
    • 第二節 『マーリンの誕生』−ブリトン対サクソンの歴史劇
    • 第三節 『ヘンリー八世』−国王の恒常的身体表象
    • 第四節 ジェイムズ朝後期とチャールズ朝のイングランド史劇
    • 第五節 『サフォーク公爵夫人』−メロドラマ的イングランド史劇
    • 第六節 『チェス・ゲーム』−イエズス会が主役の諷刺劇
    • 第七節 『ジョン王とマティルダ』−ジョン王の情欲をめぐるイングランド史劇
    • 第八節 『パーキン・ウォーベック』−イングランド史劇復活の試み
  • 結章
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