序章魅惑と境界
- 一語りの「現象学的な民族誌」へ向けて
- 二方法論と基本概念
- 三人間／動物関係
- 四境界の攪乱へ向けて
第一章始原の物語
- 一思想と物語
- 二世界の始まりと猟獣たちの創造
- 三火の起源
- 四性交の起源
- 五進化という暗函
第二章気づきと感応
- 一記号と差異
- 二動物をおもしろがる
- 三捕食者の技と知性
- 四間身体的な感応
第三章食うと病むもの
- 一「食うと病むもの」を食ったら
- 二ヒョウの匂いで死ぬ
- 三動物をいかに分類するのか
- 四肉食の禁忌と忌避
- 五食わない理由
- 六規範との交渉
- 七民俗免疫理論
第四章翼ある告知者
- 一民族鳥類学事始め
- 二注視と呼びかけ
- 三言語へのなぞらえとお告げ
- 四神話のなかを飛ぶ鳥たち
- 五環境と虚環境の双発的な生成
第五章殺しのパッション
- 一殺意の装置
- 二狩猟の情動シナリオ
- 三狩猟経験の構造
- 四異なる殺し方
第六章搔かれ咬まれ殺される
- 一穴を掘る「皮」
- 二ヒョウに襲われる
- 三ライオンに殺される
- 四ライオンとの遭遇を生き延びる
第七章女の魔力と動物への変身
- 一〈キマ〉との出会い
- 二キマと呪詛はどう違うのか
- 三発狂と変身
- 四不可視の作用主はいかに立ち現われるのか
終章動物的実存への還帰
- 一間身体的な動機づけ
- 二境界は攪乱されたか
- 三動物に《なる》こと
- 四自然誌的態度としての自然主義