目次
イランにおける宗教と国家 現代シーア派の実相
- 黒田 賢治(著)
- 序章 イランの国家研究としての宗教界研究
- 1 本書の狙い
- 2 イスラーム共和制下における権力構造
- 3 民選機関から非民選機関への転回
- 4 国家研究としての宗教界
- 5 本書の構成
- 第Ⅰ部 宗教界と社会
- 第1章 宗教界の史的展開とイラン革命
- はじめに
- 1 ウスール学派の台頭と法学権威制度の開始
- 2 現代イランの幕開けと政教関係の再編
- 3 イラン宗教界の再編
- 小結
- 第2章 一般信徒の実践とイスラーム法学者の存在
- はじめに
- 1 宗教界の位置づけをめぐるイスラームの多様性論の再検討
- 2 法学権威事務所の所在
- 3 「占い」と服喪集会
- 4 イスラーム法学者派遣の窓口
- 小結
- 第3章 聖者としての法学権威
- はじめに
- 1 イスラーム研究における「聖者」概念と法学権威の「聖者」的側面をめぐって
- 2 フィールドのなかの「奇蹟」
- 3 テクストのなかの「奇蹟」
- 4 マルアシー・ナジャフィー師の「奇蹟」
- 小結
- 第4章 「学知」の再生産と法学権威事務所運営
- はじめに
- 1 問題の所在
- 2 イスラーム法の相談所
- 3 『諸問題の解説集』とイスラーム教育との相関性
- 4 2つの講義
- 小結
- 第Ⅱ部 宗教界と国家
- 第5章 ホメイニー指導体制下における国家と宗教界の関係
- はじめに
- 1 ホメイニー指導体制の確立と宗教界をめぐる問題
- 2 イラン革命以前の宗教界
- 3 革命によるホウゼの変容
- 小結
- 第6章 法学権威制度への国家介入と宗教界における「学知」の行方
- はじめに
- 1 国家による法学権威の選定過程への介入
- 2 ハーメネイー最高指導者を法学権威として推奨する
- 3 法学権威としてのハーメネイー師と法学権威制度の行方
- 小結
- 第7章 権威主義体制化する宗教界
- はじめに
- 1 ハーメネイー師とその支持集団のあいだにある利害関係をめぐって
- 2 コムのホウゼ運営組織改革と間接的支配構造への編入
- 3 奨学金の制度化を通じた法学権威間の峻別と活動制限
- 小結
- 第8章 イスラーム共和体制下における生命をめぐる法−倫理関係
- はじめに
- 1 法−倫理関係から見たイスラーム共和制の再考
- 2 バイオエシックスの形成と生命をめぐる法−倫理関係の展開
- 3 イスラーム・バイオエシックス研究に向けて
- 4 ハーメネイー指導体制期における生命倫理の制度・組織化
- 小結
- 第9章 イスラーム外交の転換
- はじめに
- 1 革命後のイラン外交とイスラーム・ファクター
- 2 ハーメネイー指導体制下における宗教界再編と布教機関
- 3 布教活動機関の国家への直接統合
- 4 フィールドにおけるイスラーム外交の反響
- 5 イラン化するシーア派・イスラーム教育
- 小結
- 終章 宗教界とイスラーム体制の未来
- はじめに
- 1 2つの大統領選挙と国家の健在性
- 2 イスラーム体制下における社会−宗教界−国家関係
- 3 イスラーム体制と宗教画の未来
外国の社会・文化 ランキング
外国の社会・文化のランキングをご紹介します外国の社会・文化 ランキング一覧を見る