目次
- 序章 メキシコの農村教育をめぐる国家と教師と共同体
- 1.問題の所在
- 2.メキシコにおける学校教育普及の歴史的背景
- 3.先行研究と本書の課題
- 4.本書の構成
- 第1部 メキシコにおける「混血化」の思想
- 第1章 ホセ・バスコンセロスの「混血」思想の形成過程
- はじめに
- 1.西欧中心主義批判としての「混血」論
- 2.「ラテン」と「アングロサクソン」
- 3.「文明」と「野蛮」
- おわりに
- 第2章 マヌエル・ガミオの人類学研究と「混血」
- はじめに
- 1.インディオの「発見」
- 2.インディオを知る
- 3.インディオの救済/メキシコの救済
- おわりに
- 第3章 モイセス・サエンスの「インディオ」統合のための実験
- はじめに
- 1.「死せるインディオ」から「生きるインディオ」へ
- 2.「幼子」インディオから「メスティーソ」へ
- 3.「混血化」の実験
- おわりに
- 第2部 「農村教育」のはじまりとその役割
- 第4章 公教育省の再建と教育の「連邦化」
- はじめに
- 1.教育の中央集権化の試み
- 2.バスコンセロスの公教育省設置計画
- 3.公教育省の権限拡大
- おわりに
- 第5章 農村地域独自の教育と「農村教師」の養成
- はじめに
- 1.教員養成の開始
- 2.「農村教育」と「農村教師」の誕生
- 3.農村師範学校と農民地域学校
- おわりに
- 第6章 社会改良運動としての「農村教育」
- はじめに
- 1.「村の家」と「文化伝道団」
- 2.文化伝道団の活動とその機能
- 3.家庭・村・国家
- おわりに
- 第3部 学校をめぐる国家と住民の関係史
- 第7章 農村教師となるまで
- はじめに
- 1.農村教師の訓練不足と不安
- 2.勤務地に到着するまで
- 3.勤務先での教師の位置
- おわりに
- 第8章 農村教師の戦略
- はじめに
- 1.村の価値と農村教師
- 2.学校にたいする住民の対応
- 3.助言者または仲介者としての農村教師
- おわりに
- 第9章 村の学校
- はじめに
- 1.学校施設の建設
- 2.教師にたいする住民の協力
- 3.住民による教師交代要求
- おわりに
- 終章 メキシコにおける教育社会史研究に向けて
- 1.あらたな「公共空間」としての農村学校
- 2.「公共空間」をめぐる住民と教師の生きられた歴史
- 3.今後の課題
- 補論 統合主義から多文化主義へ
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