目次
現代憲法学の位相 国家論・デモクラシー・立憲主義
- 林 知更(著)
- 序章 複数の憲法,複数の憲法学
- 1 戦後日本と憲法
- 2 戦後憲法と憲法学
- Ⅰ 憲法学の変容
- 第1章 危機の共和国と新しい憲法学
- 1 危機と憲法学
- 2 政治的単一体の体系とその動揺
- 3 流転する秩序
- 4 「憲法」という分析視角
- 第2章 国家論の時代の終焉?
- 1 はじめに
- 2 戦後ドイツにおける国法学の展開
- 3 国家論の衰退が意味するもの
- 4 「ふたつの戦後社会」の距離
- 第3章 「政治」の行方
- 1 戦後憲法学の出発
- 2 戦後ドイツ憲法学と「政治」
- 3 再び日本へ
- 第4章 国家学の最後の光芒?
- 1 立憲君主政からの離脱
- 2 国家理論の刷新
- 3 憲法理論の場所
- 4 国家学としての憲法学?
- 第5章 国家理論からデモクラシー理論へ?
- 1 はじめに
- 2 「国家」
- 3 「憲法」
- 4 「デモクラシー」
- 5 おわりに
- Ⅱ デモクラシーの諸相
- 第6章 議会制論の現在
- 1 議会の世紀の終わり?
- 2 「原理」への希求
- 3 諸権力の分節の中の議会
- 4 コードの乱立の中で
- 第7章 政治過程における自由と公共
- 1 公共性の配分
- 2 公共なき憲法論?
- 3 近代的思惟の行方
- 第8章 政党法制
- 1 はじめに
- 2 問題の諸次元
- 3 政党の憲法上の地位
- 4 秩序モデルの探究
- 5 おわりに
- 第9章 憲法原理としての民主政
- 1 設問の変容
- 2 「型」としての民主政原理
- 3 日本への示唆
- Ⅲ 多層的秩序の憲法理論
- 第10章 連邦と憲法理論
- 1 連邦国家をめぐる問い
- 2 連邦と法学的国家論
- 3 連邦と新しい憲法理論
- 4 連邦国家論の行方
- 第11章 EUと憲法理論
- 1 はじめに
- 2 国家か憲法か
- 3 理論と解釈
- 4 連邦と多層的システム
- 5 ヨーロッパと民主政
- 6 おわりに
- 第12章 連邦・自治・デモクラシー
- 1 本章の主題
- 2 国家論の中の連邦と自治
- 3 多層システムの中の連邦と自治
- 4 多層的デモクラシーと憲法学
- Ⅳ 日本憲法学の行方
- 第13章 戦後憲法学と憲法理論
- 1 はじめに
- 2 立憲主義憲法学の黄昏?
- 3 戦後ドイツ憲法学の変容
- 4 戦後憲法学を超えて
- 5 結びに代えて
- 第14章 憲法秩序における団体
- 1 本章の課題
- 2 自由と秩序
- 3 「憲法」と「立憲主義」
- 4 自由の諸条件と憲法
- 5 憲法学の可能性
- 第15章 論拠としての「近代」
- 1 主題
- 2 議論の磁場
- 3 リュート判決再訪
- 4 日本憲法学の「近代」
- 第16章 「国家教会法」と「宗教憲法」の間
- 1 政教分離原則の動揺?
- 2 制度・共同体・個人
- 3 結びに代えて
- 終章 戦後憲法を超えて
- 1 ふたつの戦後憲法と憲法学
- 2 戦後憲法を超えるために
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