目次
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凡例
序章 本書の意図と構成
第Ⅰ部 戦後皇室典範の制定過程――今日的課題の源流
第一章 「皇室典範的なるもの」への拘泥――皇室典範の基本的性格をめぐって
はじめに――前提としての天皇制の位置
1 憲法改正作業のなかの皇室典範
2 新皇室典範のかたち――臨時法制調査会における要綱づくりと法制局「想定問答」
3 旧典範の改正か、新典範の制定か――最後の帝国議会における論議
第二章 「天皇の退位」「女帝」「庶出の天皇」――皇室典範の各論的考察
1 「天皇の退位」をめぐる論議――臨時法制調査会のばあい
ⅰ 退位論の風景
ⅱ 臨時法制調査会における天皇退位をめぐる論議
ⅲ 臨時法制調査会の果たした役割
2 「女帝の可能性」と「庶子の皇位継承資格」をめぐる論議
ⅰ 「女帝」認否をめぐって
ⅱ 「庶出の天皇」の存否をめぐって
3 GHQと皇室典範
4 第九一帝国議会における論議
ⅰ 政府の対策――法制局「想定問答」(各論部分)
ⅱ 第九一帝国議会における「庶系の天皇」「庶系の皇族」論議
ⅲ 「女帝」論議――国是としての「萬世一系論」
ⅳ 「平等」をめぐる論議
5 南原繁「天皇退位」論
資料
皇室典範(戦後)
日本国憲法(部分)
皇室典範(明治)
大日本帝国憲法(部分)
解説(1)……長谷部恭男
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