目次
メディア・レトリック論 文化・政治・コミュニケーション (〈シリーズ〉メディアの未来)
- 青沼 智(編)/ 池田 理知子(編)/ 平野 順也(編)
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まえがき
第Ⅰ部 コミュニケーションの基礎
第1章 コミュニケーションと文化:メディアが伝える時代のリアリティ(池田理知子)
1 文化とコミュニケーションの関係
2 コミュニケーションの定義
3 文化を取り巻く状況
4 劇画とその時代背景
5 〈メディア=媒体〉とメッセージ
6 文化と私たちの関わり
第2章 言語コミュニケーション:レトリックのカノンとメディアとしてのことば(青沼 智)
1 メディアとしてのことば
2 ことばの技術とレトリック
3 ことばの力と「じゃじゃ馬(ならし)」
4 ことばの力を引き受けること
5 レトリックとその限界
第3章 非言語コミュニケーション:雄弁な身体と挙動(平野順也)
1 身体のコミュニケーション
2 レトリックと身体
3 衣服に管理される身体
4 身体に何を語らせるか
第Ⅱ部 レトリックと政治
第4章 「旧修辞学」の復権:話芸の伝統,グレコ・ローマンの伝統(青沼 智)
1 話芸とレトリック
2 旧修辞学の不遇と復活
3 現代日本のレトリック感覚
4 「道なき道,反骨の」
5 ポピュラー・カルチャーとレトリックの伝統
第5章 新しいプロパガンダの時代:魅力的なイメージに潜むメッセージ(平野順也)
1 大統領に宛てた少女の手紙
2 凶暴なプロパガンダ
3 新しいプロパガンダ
4 政治家のイメージ戦略
5 宣戦布告演説に隠されたメッセージ
6 レトリックの功罪
第6章 レトリックを演じる人びと:ポピュラー・カルチャーとパフォーマー(青沼 智)
1 「10代の教祖」の卒業ソング
2 ポピュラー・カルチャーの危険なレトリック
3 阪神淡路大震災と「出前ライブ」
4 「3・11」後のポピュラー・カルチャー
5 パフォーマーとしてのオーディエンス
第7章 革命は放映されない:ギル・スコット=ヘロンと斎藤隆夫(青沼 智)
1 コミュニケーションの記憶
2 想起するメディアと時空間を超えるレトリック
3 テレビが伝えること・伝えないこと
4 黒塗りの「日報」と日本のマーク・アントニー
5 「記録」にございません
第Ⅲ部 メディア表象と社会
第8章 広告と消費の誘惑:隠された旨趣を読み解く(平野順也)
1 説得と同一化
2 レトリックとしての広告
3 「消費のスター」とイデオロギー
4 広告の鎖と誘惑
5 堕落した詩法
第9章 Instagramのレトリック:演出される「リア充」の世界(田島慎朗)
1 デジタル・レトリック
2 Instagramのレトリック
3 アピールされる「海外っぽさ」
4 リア充「風」礼賛の世界と神話作用
5 レトリックの現代的意義と可能性
第10章 スポーツのメディア表象:映像を通した国民的同一化をめぐって(有元 健)
1 物語化されるスポーツ・コンテンツ
2 「政治的」な画面とステレオタイプ化される語り
3 スポーツメディアが見せる「夢」
第11章 「異なる身体」の表象:ダイバーシティ言説とネオリベラルな健常主義(井芹真紀子)
1 マイノリティをめぐる語り
2 「ダイバーシティ」とマイノリティの包摂
3 ネオリベラリズム体制とフレキシビリティの要請
4 「スーパーヒューマン」という表象
5 「適者生存」が覆い隠すもの
6 「できなくさせる社会」を変えていくために
第12章 性的マイノリティへのまなざし:レズビアン表象をめぐるジレンマ(佐々木裕子)
1 ポジティブな性的マイノリティの内実
2 レズビアンへのまなざしがもたらすジレンマ
3 同性カップルと「わかりやすい」幸せ
4 ハッピーエンドを拒むという選択
5 性的マイノリティをとりまく社会的・文化的状況
第13章 氾濫する英語のレトリック:記号化することばと世界(平野順也・青沼 智)
1 ことばと人間
2 言語帝国主義と俗語のはざま
3 ベーシック・イングリッシュという「記号」
4 言語の標準化・記号化と抵抗のことば
5 世界の脱記号化とレトリックの復興
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