序章なぜ今，東ドイツなのか
- はじめに
- １．東ドイツへの関心
- ２．焦点としての東ドイツ形成史
- ３．本書の構成
第１章ソ連占領期東ドイツの特別収容所
- はじめに
- １．特別収容所への関心とその変化
- ２．特別収容所システムの成立過程
- ３．特別収容所の特徴
- ４．ＮＫＷＤの活動実態
- ５．ソ連軍事法廷と特別収容所
- 結び
第２章東ドイツ（ＤＤＲ）形成期の政治犯問題
- はじめに−手記・証言の意義と留意点
- １．ハラルト・メラーの場合
- ２．ケーラー夫妻の場合
- ３．政治犯問題の若干の考察
- 結び−政治犯問題の今後
第３章ソ連占領期東ドイツにおける社会主義統一党の成立と変容
- はじめに
- １．占領地区への分割−ソ連占領地区（ＳＢＺ）の成立
- ２．社共両党の設立
- ３．合同をめぐる社共両党の角逐（１）−社会民主党の積極的姿勢
- ４．合同をめぐる社共両党の角逐（２）−共産党の攻勢
- ５．社共合同の決定と社会主義統一党の創設
- ６．社会主義統一党の変容−共産党系による制圧へ
- ７．強制合同に関する諸説の考察
- 結び
第４章ソ連占領期東ドイツのキリスト教民主同盟
- はじめに
- １．ソ連占領地区におけるＣＤＵの創設−第一局面
- ２．初期ＣＤＵの政治的位置
- ３．ＳＭＡＤ・ＳＥＤとの対立とＣＤＵへの締め付け−第二局面
- ４．ＣＤＵの屈服と伝導ベルトへの変質−第三局面への移行
- 結び
第５章ドイツ内部国境の変容と強制立ち退き問題
- はじめに
- １．ドイツ内部国境とベルリンの壁
- ２．建国からベルリンの壁建設までのユーバージードラー
- ３．内部国境管理体制の推移−境界線から内部国境へ
- ４．政治的粛清としての強制立ち退き
- ５．内部国境問題の歴史的意義
- 結び