目次
インクルーシブ教育ハンドブック
- ラニ・フロリアン(編著)/ 倉石 一郎(監訳)/ 佐藤 貴宣(監訳)/ 渋谷 亮(監訳)/ 濱元 伸彦(監訳)/ 伊藤 駿(監訳)
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目次
|本書のタイトルと使いこなし方について―監訳者まえがきに代えて
|日本語版への序文
|はしがき
|謝辞
第I部 特別な教育的ニーズを理解する
第1章|特別教育を再構想する:なぜ新しいアプローチが必要なのか
|序論
|なぜ新しいアプローチが求められているのか
|「大多数と一部」から全員への思考のシフト
|インクルーシブな教授アプローチを研究する
|結論
第2章|差異に立ち向かう:特別教育小史
|先駆的な努力
|施設のモデル
|純粋なるアメリカの創造
|コモンスクール
|特別学級
|方向転換
|結論
第3章|サービス提供の諸モデルと手立ての諸形態
|特別な教育的ニーズとサービス提供モデルの概念の展開
|手立ての諸形態
|イングランド,スコットランド,シンガポールの手立ての差異
|結論
第4章|特別な教育的ニーズのカテゴリー
|序論
|カテゴリーの目的
|現行のカテゴリーシステム
|カテゴリーの根底にある問題
|一般的なカテゴリーは,その有用性を超えてしまったのか?
|困難な決定と今後の課題
|他の広範囲の分類という選択肢
|結論
第5章|特別教育におけるエスニック・マイノリティの不均衡な配置
|エスニック・マイノリティという地位が学業達成に与える影響
|高発生率の障害カテゴリーにおける民族的に不均衡な比率
|選別と分類のパラダイム:人種と障害の収斂
|全障害児教育法/個別障害者教育法下における障害カテゴリーの枠組み
|不均衡と社会的不公平
|結論
第6章|特別教育に対する社会学的観点
|序論
|特別教育とインクルーシブ教育の現状
|機能主義パラダイム
|批判的パラダイム
|結論
第7章|障害のある児童生徒の教育における社会正義
|社会正義の起源を人権に結びつける
|教育における社会正義を定義する
|社会正義と障害のある児童生徒
|人間の多様性としての障害の再定義:社会正義の問題
|障害に関する視点の複数性の価値
|障害について教育する:積極的な教授学の使用
|教育における障害者差別に対抗する
|教員養成プログラム
|結論
第Ⅱ部 インクルージョンという挑戦
第8章|教育における障害者の権利
|法律は排除をどのように扱ってきたか
|インクルージョンを否定する神話
|教育における障害者の権利の国際的な認識
|ユニバーサルな教育
第9章|インクルーシブ教育:グループや学校を対象とする教育から,万人のための教育(EFA)の核となる質の高い教育の実現へ
|序論
|インクルーシブ教育をめぐる地域の共通点と相違点
|インクルージョンの再考には,教育システムの再考が伴う
第10章|特別教育からみんなのための効果のある学校へ:アジェンダを拡張する
|インクルーシブ教育について考える
|インクルーシブな学校づくりをより広い文脈に結びつける
|インクルーシブな文化とリーダーシップ
|結論
第11章|インクルーシブな学校教育は民主主義における前提条件なのか
|序論
|パート1:一時的な終局
|パート2:インクルージョンに関わるトラブル
|パート3:政策の中に公衆を置く―威力のある展望
第12章|インクルーシブ教育における公正:比較文化史の視点
|多元的な諸相の概要
|インクルーシブ教育における公正:それは余分なものなのか
|広範な社会運動に付随した側面
|「勝ち組」は誰か? 誰が恩恵を受け,誰が受けないのか
|インクルーシブ教育の究極の目的を問う:同化か変革か
|複雑さと社会史的重要性への傾注:インクルーシブ教育における交差性
|政策にみるナラティブ:公正の名のもとに差異を緩和する
|機会の地理学:インクルーシブ教育における空間の役割
|説明責任と差異に固執した空間におけるインクルーシブ教育の未来に関する省察
第III部 知識を生み出す
第13章|認識論(エピステモロジー)と特別教育
|知るということ
|教育と特別教育における知識
|社会ダーウィニズム
|心理測定と知能の概念
|科学主義
|新しい方法:異なる種類の知識を評価する
|新しい言説,新しい知識
|結論
第14章|行動理論とその実践に残された課題
|行動理論と実践に残された課題
|特別教育における行動変容の歴史的概観
|行動的アプローチの起源
|行動理論の適用
|行動理論に残された課題
|行動理論におけるいくつかの論争
|結論
第15章|社会文化理論からみた学習
|特別教育への影響
|社会文化理論の歴史
|社会文化理論の主要側面
|その他の主要な理論的アプローチとの関連性
|社会文化理論の現代的な諸概念
|特別教育における社会文化理論の主要な解釈
|コミュニケーションと言語
|ダイナミックアセスメント
|認識論的問題
|社会文化理論に基づくイノベーションの受容に及ぼす支配的パラダイムの影響
|社会文化理論とそのイノベーションの受容による発展
|これからの方向性
第16章|特別教育の比較と国際的な視点
|現在の状況
|なぜ特別教育の比較なのか?
|比較の次元
|特別教育の比較から得られた知見
|特別教育とインクルーシブ教育の緊張関係とジレンマ
|まだ研究されていないこと,および特別教育とインクルーシブ教育の(比較)研究の今後
第17章|特別教育の研究アプローチに向けた障害学の概念的枠組み
|序論
|障害学
|研究に向けた障害学的アプローチの原則
|民主主義的な倫理観の醸成
|差異に対する固定的な見方を問う
|政策や社会文化的なコンテクストへの取り組み
|学際的な機運
|ナラティブを利用し,能力を前提とする
|障害学と変革をもたらす影響力
|交差性
|インクルーシブ教育
|結論
第18章|特別教育の応用科学:定量的アプローチが取り組む問いと実践への示唆
|特別教育において核となる問い
|特別教育における量的研究のデザイン
|単一事例研究(SCD)
|回帰不連続デザイン(RDD)
|混合研究法(MMD)
|エビデンスに基づく実践(EBP)を特定するために量的研究を用いること
|根拠が十分でないとき:実装科学の重要性
|結論
第19章|インクルーシブな教室実践を研究する:参加のためのフレームワーク
|インクルーシブな教室づくりを研究する試み
|参加のためのフレームワークの背景
|参加のためのフレームワークの目的と構成
|参加とフレームワークの関連性を探究する
|フレームワークにおける参加の理念を撚り合わせる
|フレームワークを実践で用いる
|インクルーシブな教室実践を研究する:いくつかの振り返り
第20章|研究することと子どもの声を聴くこと
|序論
|研究の背景
|研究への参加型アプローチ
|倫理的問題
|リサーチプロセスに関する前提
|状況的プロセスとしての研究
|方法論上の意思決定と子どもの反応
|コミュニケーション
|アンケート項目:あなたは学校に友達がいますか?
|活動を工夫する
|結論
第21章|〈障害〉のある成人学習者の善き生(ウェル・ビーイング)を評価するケイパビリティ・アプローチの応用
|序論
|ケイパビリティ,機能,そして自由
|ケイパビリティ・アプローチの基本概念の応用
|適応的選好
|ケイパビリティ・アプローチはいかにして善き生の評価を推し進めることができるのか
|結論
IV部 教えることと学ぶこと
第22章|限界なき学び:能力に関する決定論的信念から解放された教授学の構築
|能力に基づいた教育に対する代替案の理論化
|核心的思想:変容可能性
|変容可能性の教育における教師の役割
|授業における核となる目的
|変革的な選択
|変容可能性:インクルーシブな教授学の核心?
第23章|重度知的障害を持つ学習者の教育的ニーズに対応したカリキュラムの検討
|カリキュラムへの取り組み
|カリキュラムへのアクセスに関する研究
|教育と学習の方略
|スキルの発達
|コミュニケーション
|コミュニケーション教育のための方略
|参加
|結論
第24章|カテゴリーとラベルを超えて:「障害」の学習のためのアセスメントを支援する知識―問題は明確に設定されているか?
|知識の構成要素としてのカテゴリーとラベル
|障害に関する知識を表現するためのより複雑な方法を探す
|協調的な探究としての学習のためのアセスメント
第25章|学習と評価のための「インサイダー」レンズとしての自己評価
|アイデンティティの発達に影響を与える評価活動の創出
|異なる評価レンズを通して学習をみる
|学習のための自己評価レンズ
|結論
第26章|インクルーシブな教室におけるティーチャーアシスタント
|長年の問題についての研究
|新たな調査のテーマに関する研究
|結論と今後の研究
第27章|学習困難や障害のある子ども・若者と,ない子ども・若者の間の友情と仲間関係
|序論
|友情と仲間関係の重要性
|「友達」と「友情」の理解
|友情と仲間関係の形成に関与する要因
|結論
第28章|機関間連携と特別教育:パートナーシップという「善き」理念を超えて子どもとの協働のための新たな枠組みへ
|独立した専門家間の協同から統合された協働へ
|親と子とのパートナーシップ
|専門家の実践:権力のテクノロジー
|善きパートナーシップの再考
|結論
第V部 研究と実践の未来に向けて
第29章|見下しのない教育:哲学・人格性・認知的な障害
|序論
|物語に学ぶ
|思考することの2つのスタイル
|現実の難しさ
|大切にするということ
|結論
第30章|特別教育における正統的信念への挑戦:長年の議論と哲学的分裂をめぐって
|障害の特性
|研究方法
|インクルージョン
|経験的証明
|正規曲線
|通常教育の教室の現実
|哲学的分裂
第31章|特別な教育的ニーズに対応するために,学級担任は何を知る必要があるのか
|序論
|教師の専門的知識と実践
|子どもに関する教師の知識:複雑な教育学的対応の必要性
|教師の個人的・集合的知識の構築
|新たな知識と理解を授業に取り入れる:新たな科学的エビデンスへの挑戦
|特別な教育的ニーズがあると特定された子どもたちを教える:知識と知ることに関するいくつかの中核にある側面
第32章|探究とコミュニティ:インクルージョンに向けた専門性育成の稀有な機会
|インクルーシブな学校の実践を推進するための実践研究
|インクルーシブな学校の実践を推進するための専門家の学習コミュニティ
|結論
第33章|スタンダード主導の改革が進行する米国とイングランドにおける特別教育の見方の変化
|序論
|米国における教育改革政策の展開
|米国の改革政策のマイルストーン
|障害のある学生と米国の改革政策
|小括
|イングランドにおける教育政策の展開
|スタンダード政策の出現
|特別な教育的ニーズのある生徒とイングランドの改革政策
|小括
|共通の課題とジレンマ
|未来を見据えて
第34章|学校における医療化
|序論
|医療化
|挑戦的行動を医療化するテキストの例
|「無際限の医療化」の影響を吟味する
|結論
第35章|特別教育と広範な教育議論への貢献
|序論
|教育学の言説における知見
|政策に向けた示唆
|実践を改善する
|結論
|用語集
|編者および寄稿者のプロフィール
|監訳者解題
|監訳者あとがき
|人名索引
|事項索引
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