序章熱帯フロンティアへの移住と開拓
- １．本書の問題関心
- ２．熱帯フロンティアの位置づけ
- ３．アブラヤシ個人農園の位置づけ
- ４．本書の枠組みとポリティカル・エコロジー論
- ５．本書の構成
第１章インドネシア外島における農園開発
- １．インドネシア外島の農園開発史
- ２．アブラヤシ個人農園の拡大とその制度的背景
- ３．アブラヤシ農園開発の空間的展開プロセス
- ４．小括
第２章スマトラ島リアウ州の地誌的背景
- １．スマトラ島中部の地域史
- ２．リアウ州住民の出生地・民族構成
- ３．リアウ州住民の出生地・民族集団ごとの産業別就業構造
- ４．北スマトラ州出身者の農園作物部門における就業形態
- ５．小括
第３章農園労働者から個人農園経営者へ
- １．調査地の概要
- ２．移住者による個人農園経営への参入と経営規模の拡大
- ３．中規模・大規模経営への上昇プロセス
- ４．小括
第４章政策的移住と自発的移住の交差点
- １．調査地の概要
- ２．Ｂ町における移住者の個人農園経営
- ３．個人農園経営への参入と生業の変化
- ４．小括
第５章移住と開拓を決めるとき
- １．Ｌ村の移住者が捉える熱帯フロンティア
- ２．Ｂ町の移住者が捉える熱帯フロンティア
- ３．農業普及員から見たアブラヤシ個人農園の特徴
- ４．小括
第６章熱帯フロンティア再考
- １．アブラヤシ個人農園経営という「賭け」に勝つための条件
- ２．「移住」の偶然性と「開拓」の規則性
- ３．熱帯フロンティアの成熟とその後の展開
- ４．移住者集団がつくりだす社会空間の意味
- ５．小括
終章本書の分析枠組みに対する評価
- １．生態的な要素への着目
- ２．構造と主体の統合的視点
- ３．マルチ・スケール分析