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あらすじ
(1)応仁の乱以後、世の秩序は倒壊し、群雄割拠の戦国時代は誰もが天下制覇の夢を見ていた。この乱世は、そこに生きるすべての人間に機会と可能性を与えたのだった。斎藤道三は一介の浪人から身を起こし、油商奈良屋を乗っ取ると、持ち前の才知で美濃を拳中に収め、天下取りの野望を燃やす。しかし、道三は子の義龍との戦いに破れ、志半ばにして死んでしまう。天下制覇の夢は織田信長と明智光秀という二人のまな弟子に受け継がれた。
(2)「美濃を制すものは天下を制す」と道三に言わせた美濃を手中にした信長は天下統一に向け、邁進する。木下藤吉郎(羽柴秀吉)は信長に「さる」と呼ばれてかわいがられ、武勲により戦の度に出世していく。一方、将軍足利義昭の擁立がもとで信長の重臣となった光秀だが、過酷なまでの服従を強いる信長に対して次第に不満の念を高めていく。そして中国出陣に成功したあかつきには二国を与えるが現在の領地は没収するという信長の命を受け、事実上の無禄となった光秀の憎悪はついに爆発し、本能寺の変で信長を討つ。しかし、その光秀もすぐに秀吉に破れ、ここに乱世のひとつの時代の終焉を迎えるのだった。
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