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雑誌
パナソニック 名門電気の解体
2021/08/16 21:28
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
パナソニックはライバルのソニーや日立と比べて調子が悪いのは事実だろう。製品数が多いようで、洗濯機では日立23,東芝19に対してシャープの31よりも多い33も製品数がある。冷蔵庫などは日立の17、東芝19、シャープ25、三菱27に対してパナソニックは33もある。需要に細かく対応しているのであれば良いのだが、どうもそうとも言えない状況なのではないか。
ルームエアコンの首位をダイキンに奪われたようだが、そもそもこれまでダイキンよりもパナソニックのシェアが高かったのが驚きである。ダイキンはこの世界では非常に強力な企業であろう。旧松下電器と旧パナ電工における空調の縄張り争いに終止符が打たれるようで、巻き返しをしていくのだろう。
一方で、収益が上がりそうになり部門は撤退を考える必要もあろう。撤退が近い事業はデジカメか。ライバルのソニーは非常に好調で、ニコンを蹴落としてキヤノン以上の地位を獲得してきている。一方のパナソニックは非常に低迷した状況だ。これを脱するのは難しいのではないか。そもそも、ソニーは音響やゲームなど、衰退しそうな部門できっちり儲ける不思議な会社だ。パナソニックは違うだろう。パナソニックがカメラで儲けるのは困難だ。テレビもどうにかしてきたイメージがあったが、そうともいえないようだ。撤退も一つの選択肢として考える必要があるのだろう。
経営危機に陥った東芝が多数の事業に関して売却や撤退をしたのは別として(そもそも虎の子のフラッシュメモリ売却は本当に望ましかったのか疑問である。)、日立の売却・撤退事業の規模はかなりなものだ。それで成功している。パナソニックも日立のように事業の再編を本気で考えなくてはならないのだろう。