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雑誌
この前手紙を書いたのはいつだったかな
2023/10/06 06:58
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「お魚くわえたドラ猫 追っかけて/素足でかけてく 陽気なサザエさん」、
誰もが一度は耳にしたことがある、
テレビアニメ「サザエさん」のテーマ曲だが、
この歌に出てくるドラ猫がくわえて逃げたお魚は多分サンマではないだろうか。
昭和の時代、七輪でサンマを焼いているのが秋の日常だった。
佐藤春夫も「あはれ 秋風よ」と「秋刀魚の歌」という詩でうたっている。
AERAの臨時増刊「サザエさん 2023年秋」号は、
残念ながらそんなサンマがではなく、「手紙と電話」が特集となっている。
そういわれてみれば、
秋と手紙は相性がいい。
今回も「サザエさん」だけでなく「エプロンおばさん」の傑作集もあって、
全部で175本の漫画が収録されている。
さらには巻末のグラビアでは、
作者長谷川町子さんの「手紙」が紹介されている。
すごく達筆とはいえないが、とてもわかりやすい字で書かれていて、
この「手紙」から長谷川町子さんの、とても親しみやすい性格がうかがえる。
「電話」のテーマで書かれているのは今や懐かしい「公衆電話」であったり、
お隣の家の電話を取り次いでもらったりという作品。
さすがに携帯電話もスマホも描かれていない。
最近の若い人の中には、ダイヤル式の電話さえその使い方がわからないそうだから、
「サザエさん」に描かれている世界にはたくさんの「?」がつくかもしれない。
それでも、漫画で表現される面白さは伝わるはず。
「サザエさん」は永遠なのです。