投稿元:
レビューを見る
レバノン出身のキリスト教徒で詩人のカリール・ジブラーンによるもの。七十数人もの人の目に映ったイエス像を、詩情豊かに紡いでいます。
投稿元:
レビューを見る
70人以上の人の語りによって浮かび上がるイエスの人となり。神の子という立場より人の子という点に錘を傾け、視点が違って視えてくるものをあえて統一せずに読者の前に広げてみせる。私達はそこからどんなイエスを手に入れるのだろう。とても面白かった。そして、イエスの独白があっても良かったかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
「預言者」のジブラーンが書いた「人の子」としてのイエス伝。
イエスの周囲の人からの伝聞集という形で「人の子」イエスを浮かび上がらせることで、「神の子」を信じさせるものか。
訳が今一つ気になる。訳者あとがきに説明があるが、ジブラーンの英語は流麗な文語調らしい。しかしさほど読みにくいものではないらしい。では、なぜイエスの言葉のみを文語調にしたのか?権威づけ?気色悪い。
むしろ「人の子」としてのイエスを証言させる為には、イエスの言葉こそ口語にすべきだったのではないか?作者の意図と大きくずれが生じている気がする。英語で再読しなければならない。
投稿元:
レビューを見る
深い霊性に裏打ちされたコトバが美しい。
イエスを目撃した弟子、家族、神官など、
様々な人の視点から追想されるイエスという人。
キリスト教という枠組みを超えて、「生きるとは何か」という素朴な問いを、頭ではなく、心で理解させてくれる。