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図書館で借りた。
2017/03/09ブクログの表示では「稲垣足穂画/たむらしげる文」となってる。
そんなワケねーじゃん!
稲垣足穂が文で、たむらしげるイラストだよね。
談話室の「短い小説を読む会」で、稲垣足穂のこの小説を紹介してもらい、最初ちくま文庫で読んだ。
後日、この本が図書館に届いて読んだんだけど。
ちくま文庫より、こっちの本のほうが遥かに読みやすいよね。
こっちのほうが字も大きいし、見開きのページに、副題と文章がいっきに広がって、見やすい。
こちらのだと、稲垣足穂の文章を、詩的な断片として捉えることができる。
稲垣足穂の文章って、縦書きより、横書きにしたほうが読みやすいんだってことにも、気がついた。
良い本だなって思う。
ただ、文字ばかりの、ちくま文庫の本だと、イメージが限定されず、無制限なのに対して、こちらの、イラストつきの文章だと、どうしても、たむらしげるのイラストにイメージが制限されてしまう。
文章とイラストが、完全に一致していないよね?
たとえば、「月が三角形になった」とかいう文章があれば、イラストでも、三角形の月を描いてもらったら良かったのにな、って思う。
でも、読みやすかった。