投稿元:
レビューを見る
犬をこよなく愛する英国海兵軍曹が、任務に就いたアフガニスタンで、必死に生き延びている犬たちと出会う。
人が命のやり取りをする最前線の現場では、犬たちは闘犬のツール、虐待の相手であることはあっても、人間の友達として、幸せに暮らすことはできない。
軍曹は、目の前で虐待を受けている犬を救い、最前線のキャンプで保護する。
戦場のぎりぎりの生活の中、犬との暮らしは、戦士たちに安らぎを与えてくれる。
そして、軍曹は目の前の犬たちを救うことを決意する。
タリバンと対抗する英国海兵隊最前線のキャンプで、軍曹たちがどんな経緯で犬たちと出会い、闘い、暮らしていたかについて細かく書かれていることも興味深い。
アフガニスタンから帰還した軍曹は、本書に書かれている活動をきっかけに、ナウザード・ドッグズ・チャリティを設立。アフガニスタンの動物たちを救う活動を行っている。
投稿元:
レビューを見る
本屋で見つけてパラ見して購入。
厚さと字の細かさで読了できるか心配したものの
読み出すと臨場感に引っ張られて読み進んだ。
泣きながら読んでた。
でもこれ、ここだけの話じゃなくてないがしろにされてる生命が
まだ世界のあちこちにいるんだよね…。胸が痛む。
投稿元:
レビューを見る
人間同士を殺し合いをしにいっている立場として、戦地の不幸な生き物を救う事は偽善ではないのか?という矛盾にぶつかりそうだし、それこそ命の選別の葛藤に苛まれそうだ。動物を娯楽の道具としか見ない現地の風潮と、それに戦う作者。その中で犬達はしたたかでありながら、あるがままの運命を受け入れる。しかし人間を信頼すると、ここまで荒んだ心を開くのかと彼らの素直さに驚く。