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未完の憲法

未完の憲法 みんなのレビュー

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みんなのレビュー7件

みんなの評価4.6

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (3件)
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  • 星 1 (0件)
7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本

入門書としての価値が高い

2014/06/29 22:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Tori96 - この投稿者のレビュー一覧を見る

これまで憲法についてさほど考えてこなかった人にとっては、読みやすい入門書。対談形式なので読みやすく、論点も明確に伝わってくる。

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2014/07/19 08:16

投稿元:ブクログ

「「憲法は主権者たる国民が国家権力を管理するための法である」というのが、立憲主義の大原則です。ところが、自民党の憲法改正草案をくわしく読むと、その原則に逆行する記述が随所に目につきます。つまり、本来は主権者としての国民に管理される側の国家権力が、逆に憲法を「国民を管理するための法律」にしようとする姿勢が透けて見えるのです。」これは、恐ろしいことです。気を付けなければいけません。

2014/06/19 16:22

投稿元:ブクログ

集団的自衛権と憲法解釈、改憲の議論が持ち上がる中で、もっと勉強しなければと思い、まず手っ取り早く、私と同じ年で若手の憲法学者として活躍中の木村草太さんの本を読んだ。奥平康弘さんとの対談本で、第一章は立憲主義について、第二章は改憲論議について、第三章は現代の憲法をめぐる状況と課題、第四章は憲法の可能性と日本の進路についてまとめられている。

いくつか個人的に面白いと感じた箇所について。
なぜ日本人は天皇制に強く惹き付けられるのか?という問いに答えている部分。
日本では、多くの人が今ある事象や体制に対して消極的肯定、消極的賛同とでも言える態度を示していて、それを変えようという人たちは、説得力のある論理展開を出来ていない。これは天皇制の廃止に関しても、改憲に関してもそうだ(安倍政権はそれを力の論理で押し通そうとしているからたちが悪い)。変える変えないは別にして、一人一人がもっと積極的に天皇制や憲法とは何かを理解し、捉え直すという作業が必要だと思う。


次に、「あいまいで情緒的な」自民党について。集団的自衛権をめぐる安倍さんの発言も、自民党の改正草案に関しても、この人たちのロジックのなさと情緒的なレトリックの多用に惑わされている人が多いと思う。強いものやつよい言葉、情緒的なことばに流されるのは、自分が弱いからなのだけど、基本的に人間は自分が弱いことなど認めたくないので(世の中で強いと思われている人や、強くならなきゃと思っているひとほど特にそう)、彼らの出すレトリックを批判的に見るのは決して易しいことじゃない。

本の中では、自民党憲法草案のQ&Aの中にある『国を守る義務』について、奥平さんから「憲法が自分たち国家権力を縛るものだという大前提がわかっておらず、「国民を管理する法律」だと本末転倒の誤解をしている、と痛烈な批判が寄せられている。


現代の憲法をめぐる課題に関しては、表現の自由の箇所でタトゥーについても触れられていた。今までグレーゾーンと見なされてきた様々な問題を「表現の自由」との関連で議論することの意義と難しさを感じた。

最後に、人の心に抱く信条というのは結局のところ歴史感覚である、という箇所。これは日本国内の憲法談義だけでなく、国際関係においても大事な視点だと思う。相手の信条の深さとそれをもたらす歴史感覚を理解しないと、異なった意見を持つ人の間での議論は始めることさえ難しい。


今回のことも含めて、憲法が守っていることやそのあり方について国民全体のリテラシーを上げていかないと、待っているのは衆愚政治だ。この本では特に奥平さんのかたりの中で疑問に思う箇所があったけれど(例えばヘイトスピーチを解決するための「文化の力」の部分や)、憲法に関しては高校レベルで社会科を教えられる教員が最低限持っていなければいけない程度の知識しかなかった私にとっては、大変分かりやすく読みやすい本だった。

2014/05/01 11:37

投稿元:ブクログ

これは大変に示唆に富む内容にあふれている。ふだん本には付箋はたくさんつけないのだが、この本は20本以上、立った。ほかに傍線でたくさん汚した。それだけ記憶にとどめたい言葉にあふれていたわけだ。
「近視眼的な改憲論議を越えて」というオビ文句に、内容がよくあらわされている。どのくらい「越えて」いるかといえば、2レベル以上は上をいっている(これには、それだけ“近視眼的”な論議の、レベルが低すぎるということも寄与している)。
改憲を含め、憲法や民主主義、日本のあり方、いまの日本の社会、等々を考えるうえで、必読の書といえる。

2014/05/02 22:07

投稿元:ブクログ

憲法改正は並大抵のことではないし、これを支配層が簡単に考えられるような時代ではもはやない。それよりも、日本国民が日本国を憲法貫く普遍的な原理を突きつめ、掘り下げ、そのことによって世界の平和に貢献していくべき時期ではないか。

2014/06/03 01:11

投稿元:ブクログ

奥平康弘・木村草太『未完の憲法』潮出版社、読了。気鋭の若手憲法学者が碩学と憲法をめぐる過去・現在・未来を自由闊達に論じた。テーマは「立憲主義」とは何か、改憲論議をどう見るか、現代の憲法をめぐる状況と課題、日本国憲法の可能性と日本の進路。喧噪や気分を掻き消すクリアカットな対話集。

「立憲主義」に関して。昨今、立憲主義をないがしろにする議論がまかり通るがなぜか。敗戦日本のライトモチーフは「国体の護持」。主権在民の形はとるものの、国体護持を打ち出す立憲活動ゆえ「憲法制定権力は国民の側」の認識が曖昧になった。

立憲主義を「学生時代の憲法講義では聞いたことがありません」とは改憲派自民党議員・礒崎氏。日本国憲法制定の過程で、日本を立憲主義を語らずに立憲主義を実行した(宮澤俊義)ゆえ、彼ら世代の憲法教育では、立憲主義が語られずにすまされたとの指摘も。

民主主義と立憲主義を対立的捉えるフシ(国民が望む?から改正条件の緩和議論)があるが、本来の民主主義とは硬直的なものではない。「憲法はつねに未完でありつづけるが、だからこそ、世代を超えていきいきとした社会を作るために、憲法は必要」(奥平)

( 奥平さんは柔軟かつアクティブなデモクラットだなあ )

「昔からずっとこうだった」というのは神話の一つだが、未来を見据えることも必要。加藤周一さんの口癖「しかし、それだけではない」(映画『しかし それだけではない。 加藤周一 幽霊と語る』)に言及。別の選択肢もあり得る希望の語り。

改憲論議をどう見るか。ここでは天皇制への愛着の原因、憲法改正の真意、96条改正、等々、憲法をめぐる「現在」が検討される。民主主義が未熟どころか、日本国憲法を七〇年近く守ってやってきた日本の民主主義は成熟している(ワイマールに比べ

現代の憲法をめぐる状況と課題。ここでは「表現の自由」を掘り下げる。ヘイトスピーチと表現の自由、君が代不起立訴訟を取り上げ、公共性と個人の自由の関係や憲法学から見た国会議員の役割を検討する。「人の支配」から「法の支配」へのスライドが鍵か。

「日本国憲法の可能性と日本の進路」。憲法には3つの顔があり(木村)、「法技術的文書としての性質」、諸外国に向けた「外交宣言」、日本人が共有する歴史物語の一端としての性質。3つの側面がある中で、未来のために憲法をどう生かすが現在の課題。

「立憲主義的な価値観、言いかえれば多様な価値、多様な人々の個性を共存するための枠組みを提供している法典」が最も重要になってくるのではないか(木村)。立憲主義の本旨は曖昧にされたが、憲法が持っている普遍的価値は話が別ではないか(奥平)。

人間の安全保障と憲法について。安全保障は国防を軸にする概念だから一国主義に傾くが、日本国憲法の内包する安全保障は、国家を中心として平和を補償する概念。その意味でセンのいう「人間の安全保障」はなじむ。9条を軸にした正反の脊髄反射は不毛。

日本国民は憲法とどう向き合っていくべきか。「改憲の動きに対しては同じ土俵に乗るというより、がまん強く向き合う、と。そしてそのうえで、『未完の体系』としての日本国憲法を、未来に向けて少しづつポジティヴな方向に進めていく」ことが肝要か。

「日本の憲法は、『全く異なる個性を持つ国民の共存』や『国際平和』といったとても難しい課題を設定する憲法です。その実現は、世代を超えて受け継がれるべき試み」。常に未完であり続ける憲法に、どう向き合っていくべきか。今、最も広範に読まれたい一冊。

「おわりに」で奥平先生は、封建的発想に対し信を置きたくなるのは「普遍主義」の追求と言及。歴史的瑕疵は確かにあるが、それでも力を用いて他に圧迫を加え自益を獲得する意図ではない。日本国憲法では2度言葉が使われるが、自民党案では一切出てこない。

2014/05/04 11:07

投稿元:ブクログ

日本国憲法のメッセージをわかりやすく説いてくれるいい入門書だと思う。

諸外国から日本は立憲主義でなく立憲君主制だと思われている。日本国憲法は国民の権利ではなく、天皇を守る為に立憲したものになっている。日本は天皇制をどうするという議論をしないままの「慣性の天皇制」になっている。日本は国体に固執したし、他の国は反対はしたもののアメリカは天皇制を維持する方が、日本を制御しやすいと見抜きこのような形になった。
ただ、日本国憲法がGHQからの押し付け憲法かといえばそうとも言えない。日本側の意見も反映されている。

奥平氏は立憲主義とは国家の問題、民主主義というのは社会の問題。ジョン・ロールズは「民主主義的な立憲主義」を気に入って使っている。
「すべての人間を尊重することこそが民主主義であっての根幹であって、全員が政治決定に参加することが民主主義ではない。」p.87ということはまず第一に国民一人一人の基本的人権の尊重があって、次に憲法は国家を縛るものという順番になる。

少なくとも今の日本国憲法は平和な国をつくるというメッセージがある。自民党の憲法改正案はどのような国にしたいというメッセージが無く、改憲することが目的となってしまっている。また集団的自衛権についても、独自の平和憲法をもつ日本が常任理事国すること貢献していこうという考え方ではなく。軍備を強くして常任理事国に認めてもらおうという他国に合わせた思考になってしまっている。

憲法は国がどうありたいかを国の内外にそれを示すものだ。憲法くらいの文章でなら日本の理念はしっかりと語れる。憲法はそこ向かっていく為の大きな目標なのだから、理想でいい。ただ「美しい国」というようなあまりにも詩的な言葉で語ることは意味が無い。集団的自衛権はどう結びつくのかわからない。

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