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自閉症(正確にはアスペルガー)の手記。タイトルにもある数字と色がリンクする症状などが著者の成長に合わせて描かれている。
読めない人もいるかも、、
幼少期の人とコミュニケーションが取れない所や、夢中になってしまうと周りがなくなって(見えなくなる)しまう所は、自分に近い経験があったため実感が持ててしまった。
身内にADHD(多動性症候群)などで悩んでいる人がいれば、一度読んでみることをお勧めします。
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サヴァン症候群でアスペルガー症候群であるダニエル・タメットの半生を描いた本。
彼には数字はイメージを持ったものとして現れるらしいが、我々でも少なからずそういう感覚があるような気がする。
例えば偶数はホッとするが、奇数は何だか落ち着かないとか。
円周率の暗記のみならず、言語を一週間でマスターしてしまうなど秀でた能力に圧倒させられる。
またご両親の寛大さや懐の深さには驚く。
ひとりで生きていけるようにというのは分かるけど、、。
どうすればそんな強い気持ちで送り出せるのか?
それ以上にダニエル自身の努力が凄いし、周りがそれをあたかも当たり前のように受け止める。
本当のオンリーワンが、ここにある。
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言語と数字に関して驚くべき才能を有しながら、アスペルガー症候群であることから、対人関係においてはとても苦しんだ著者のダニエル。
この本は、彼が自身のこれまでの人生での体験と考えを綴ったものです。
その素晴らしい才能も去ることながら、彼自身がどういった苦悩を持ち、それにどう折り合いをつけて、あるいは克服して今にいたったかの部分にとても興味を持ちました。
僕の息子も、ごく普通に高校生活を送っていますが、幼い頃に広汎性発達障害と診断され、ちょっとした時に垣間見せる「違い」に親として戸惑ったこともありました。
そんな僕にとって、経験者本人の筆で語られる言葉は、今更ながらとても勉強になりました。
そして、そんな彼を支え続けている家族の姿にも胸を打たれ、励まされるものがありました。
ただ、ダニエルの人柄もあるのでしょうが、本書は決して重くも暗くもない、読みやすいお話です。
誰にでも、気軽にすすめられる本が、また一冊増えたなと思っています。
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サヴァン症候群、アスペルガー症候群に加え共感覚を持つ著者の自叙伝。素直でストレートな言葉で綴られており、とても美しい本だと感じた。
彼の持つ共感覚というのは、数字や言葉に色がついていたり形を伴って見えるらしい。非常に言語能力に長けている彼は、短期間で語学をマスターすることができ、11カ国語を話す事ができる。更にMäntiというオリジナルの人工言語を創作しているというから驚いた。
日本語も学んでほしいというのが素直な感想で、日本語の言葉や独特の発音、文字は、彼の能力でどのような風景を彩る
のだろうと、とても興味がある。
彼の抱える自閉症スペクトラムの様々な症状について、非常に勉強になる一冊。
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自分と同じ共感覚症状ということで興味を持ちました(僕の場合はほんの軽度の症状でしたが)。
共感覚というよりもサヴァン症候群でお悩みの方は、読むことで勇気をもらえるでしょう。
僕はサヴァン症候群ではないのですが、人間の「特殊」や「普通」ってなんだろうなと考えさせられます。
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アスペルガー症候群とサヴァン症候群を持つ方の回想録。
心理的な特性を持った方の感覚を、なんとなく知ることが出来ました。
理解するまでは、遠そうだけど、行間が全く読めないクセと理解すればええんやろかね。
何にしても、面白かったです。
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2014/8/6読了。
ものごとは、観察する人の捉え方によって変わるということが良くわかる一冊。
著者の数字の捉え方の感覚を記述している部分が非常に興味深い。
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アスペルガー症候群とサヴァン症候群をもつダニエルの半生。
非常に興味深かった。あらゆる症候群というものにはテレビや本で読む勝手なイメージがあるから、こんなに自身の言葉で整然と語ることがあるのかと思ってしまった。
「いつかなくなることをわかっている」という文がちょこちょこ出てくるけど、それも特徴なのだろうか。この一文はいつも悲しくなった。でも両親やきょうだいや周りの友人知人にとても感謝をしている、ということを全編通して書かれていてほっこりした。
ニールがまさかそんなことに…と後書きで衝撃だった
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アスペルガー症候群は知っていたが、共感覚やサヴァン症候群についてははじめて知った。筆者は幼児期に側頭葉てんかんの発作を起こしている。
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20141010読了。
自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、サヴァン症候群を理解する上でとても参考になると思う。
この病気を持つ人全てが当てはまるわけではないが、人が話していてもボタンの数に興味が向いてしまうから話が理解できないなど、こういう風に世界が見えている、こういう風に感じているということがわかった。
自閉症の人を見かけると、理解できない行動をする人、突然大声を上げる人、病気を持っているかわいそうな人という目で見がちだが、一つの個性として、また素晴らしい才能を持っている人として受け止めたいと思った。理解しているつもりでしたがどこかに自分の偏見が存在していたことに気づき深く反省しました。
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自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、共感覚、そしてサヴァン症候群。ダニエルの脳は数字に色や感情、動きを感じ、風景としてとらえる共感覚を持ち、計算、暗記、語学に関して天才的な能力がある。その一方でアスペルガー症候群〜自閉症スペクトラムという障害を抱えるため、他者とコミュニケーションを取ることができない。しかしダニエルはその殻を自らの努力により少しずつではあるが破っていき、平穏な暮らしを手に入れていく。心優しく、人のために尽くすこともできる彼は、かなり自制的で自覚的なアスペルガーなのだろう。
誤解を恐れずに言うと、サヴァン症候群の人の天才的な能力や創造性を羨ましく思うことがある。ものを生み出す仕事に自信が持てないときなどは特に。左脳による抑制で社会性を保ちつつそうした右脳による跳躍ができないかと思うのだが、そうは問屋が卸さない。(ちなみにアスペルガーの人はこうした比喩を理解するのが非常に難しいらしい)ただ、アスペルガーから重度の自閉症までを分けずに自閉症スペクトラムと呼ぶようになってきたようにその境目は明快にあるのではなく、グラデーション状になっていると最近では考えられているようだ。自分の脳ももっと自由にそっちに持って行ったり戻したりできたらいいのだけれど。
ダニエルの人柄がこうして外の世界に伝えられることを喜ばしく思う。
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”1という数字は明るく輝く白でまるで懐中電灯に目を照らされたような感じ”、”5は電鳴あるいは岩に当たって砕ける波の音”、”89は舞い散る雪の様に見えるし”、”37はポリッジのようにぼつぼつしている”。
数字だって感覚的に見ることができるんです。
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すごく面白かった。一晩で読んでしまった。
アスペルガー症候群、サヴァン症候群、ともに知識でしか知らなくて、それがどういうものか体験できないので本当のところは分からない。けれど、普通にある言い回しがないところ、すべての文章が率直な表現になっているところが、そういう思考を現しているのかなと感じれた。そういう世界を知ることができてよかった。
彼の両親の愛情はすばらしいと思う。彼の勇気がすばらしいと思う。
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[ 内容 ]
著者ダニエルは、数学と語学の天才青年です。
それは、ダニエルが映画『レインマン』の主人公と同じサヴァン症候群で、数字は彼にとって言葉と同じものだから。
複雑な長い数式も、さまざまな色や形や手ざわりの数字が広がる美しい風景に感じられ、一瞬にして答えが見えるのです。
ダニエルは、人とのコミュニケーションにハンディをもつアスペルガー症候群でもあります。
けれども、家族や仲間の愛情に包まれ、一歩ずつ自立していきます。
本書は、そんなダニエルがみずからの「頭と心の中」を描いた、驚きに満ち、そして心打たれる手記です。
4は内気で物静か、89は舞う雪のよう。
ダニエルは数字に色や感情、動きを感じる共感覚者だ。
円周率2万桁を暗唱し10言語を操るが、アスペルガー症候群で人の感情が分からない。
「普通になりたい」と苦悩する彼が、「人と違う」自分を認めて辿りついた生き方とは。
不思議な脳と柔らかな心を持つ青年の感動の手記。
[ 目次 ]
青い9と赤い言葉
幼年時代
稲妻に打たれて
学校生活がはじまった
仲間はずれ
思春期をむかえて
リトアニア行きの航空券
恋に落ちて
語学の才能
πのとても大きな一片
『レインマン』のキム・ピークに会う
アイスランド語を一週間で
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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思春期の苦労からの、自分は人と違うからこそ人の役に立てると気付いたのすごい。
外へ踏み出そう関わり続けよう自立しようという意思と勇気がすごい。