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私たち人間は人を差別したがる生きものだ。それは長い間、安全を確保する方法の一つだったから。でも現在の私たちは知っている。どんなに違っているように見える相手とも、一緒に生きていけることを。そうしなければ、やがて自分で自分を滅ぼしてしまいかねないと。
人は人を差別したがる生きもので、これまでの歴史の中で、差別感情のために何が引き起こされてきたかは、知っておかなくちゃならないと思う。
関東大震災時に朝鮮人が虐殺された、日本人が朝鮮人を虐殺したことは知っていたけれど、それがどういうことかは、あんまり理解していなかった。こんなにひどかったなんて…。
朝鮮人虐殺のきっかけになった流言は、政府や警察が流した?知らなかった…。
ろう者も殺された。日本語をはっきり発音することができなかったから。日本のろう教育で、発話に重点を置かれていたのは、日本語を話せないことが死に繋がる歴史があったから?
君主が居なくなったから、ナショナリズムが人々のよりどころとしての機能を持つようになったんだ。でも、ナショナリズムは空虚なもの。人は存在しないものに忠誠を誓えない。ナショナリズムは不自然な信念だ。実体がないから、常にその信念を再確認しなくてはならない。そのために、「私たちとは違うあの人達」への差別が生じてくる。
『隠された爪痕』と『払い下げられた朝鮮人』を観たい。たまに上映会をしているみたい。http://movie.jorudan.co.jp/cinema/25010/