紙の本
政略結婚から始まる本物の愛
2016/03/04 16:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンスの角に薬指 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ありがちと言ってしまえばありがちなお話。
政略結婚で結婚した二人が本当の愛で結ばれるというストーリー。
ヒロインの名前が東洋風の六花で、男の方はアシルで西洋風という違いがあるのが新鮮でした。
六花の優しさとアシルの優しさのすれ違いが面白かったです。
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砂漠の若き王と北国の可憐で健気なお姫さまが
政略結婚で結ばれた。
今まで多くの女と偽りの恋を語った王の初めての
本気の恋が新妻となる姫との出会いだった-。
ストーリーとしてはありがちというか、王道もの。
でも、男性側に強引なところもなく、可愛さ余って
憎さ100倍というTLにありがちな〝好きだから、
虐める〟パターンも殆どなかった。
だから、嫌みもなく顔を背けたくなる残酷なシーンも
なく、最後まで微笑ましく気持ち良く読めました。
ただ、その穏やかさが逆に物足りないかな~と感じる
のと、ストーリーそのものも起伏がなく平坦であった
ところが気になります。
なので、☆四つかなとも思ったけど、互いのことを心配しいたわり合う二人の微笑ましい姿に☆五つということになりました。
あと、イラストが素敵ですね。
特にアシル王は凛々しくて、砂漠の王という雰囲気がよく出ていると思います。
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国を守るための政略結婚だったのに、お互いにだんだん惹かれていく感じがよく出てて、また途中でたまにアシル側の視点でも書かれているので分かり易かったです。
六花も嫌なところがなく、単なるお馬鹿さんじゃなくて、これだとアシルだけでなく惹かれるなぁって。
最後にはアシルが六花に夢中になって、後宮の他の女性を顧みなくなってきたことで事件も起こるのですけど、イェシムの気持ちも分からんこともないかなぁって。自身に出世欲がなく好きな夫と離れてアシルの元に来たのに、お払い箱にされて、元の夫の元に戻れって言われても、すでに抱かれていたら心情的には難しいですよね。
イラストはアオイ冬子さんで、表紙も中のイラストも綺麗でした。