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題名の重たさに興味がわき購入。
この本には、人が「なんのために生きるのか」について、もっともらしいことが書かれている。
中でも、「〜したい」ではなく、「〜すべき」と自分を義務付けることで、生きる意味を見出していくという点の論理は興味深かった。
この本はトランスパーソナル心理学という心理学をもとに書かれているらしい。少し宗教的な部分もあるように感じたので、あんまのめりこみすぎる、鵜呑みにすることはオススメできない。が、今までにない考えだったので、さらっと読んでみるのもいいかもしれない。
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著者曰く、トランスパーソナル心理学とは“個を越えたつながり”を説く心理学。人生でおきる様々な出来事、あらゆる生きとし生けるもの、母なる大地と大自然、宇宙…すべてはつながっているという観点から、生きるヒントが書かれています。この本に書かれていることを実践するなら、本当に生きていくのが楽になると思います。
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わかりやすく、親切に書いたんだと思うけど
なんかちょっと説明がくどいかなぁっていう印象。
トランスパーソナル心理学では
人生における物事はすべて向こう側からやってくるもので
最初からそうなることが決まっているから、
辛いことや困難なことがあっても
そこにある意味、メッセージを理解するようにしなさい、
それを成長の糧にしなさい、
というもの。(だと思う)
どういうものなのか少し把握したけど
これじゃあ人生を生きるベースがそもそも受動的で
いくら能動的に動いたとしても
その受動的基盤の上での行動にすぎないと思えてしまう。
私にとっての人生は多分そんなものではないと思う。
だから、なんか違うと思った。
何か壁にぶち当たった時に、
それを乗り越えて強くなろうっていう考えは大切だと思うけどね。
でも、共感できる部分、なるほどそうかと思った箇所も
もちろんありました。
いわゆるポジティブシンキングでは、ダメな部分よりも
自分のいいところをみて前を向いたり元気を出す。
でも、ダメな部分から目をそらして元気になっても
後でかえって自己否定的になりやすいらしい。
前向きできらきらのイメージはきわめて脆いもので
何かショックなことがあるとすぐに崩れてしまうから。
うん、確かに。
逃げずに、向き合うことは重要だね!
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フランクル,ウィルバー,ロジャーズ,ジェンドリン,ミンデル,そしてキューブラ・ロス。この面子を並置できるのは諸富さんならではという感じでしょうか。最低でもウィルバーとロスは普通外すわなw
実を言うと,諸富さんの本は昔はあんまり好きじゃなかったんですよね。僕自身はガリガリの理論家というかウィルバーマニアだったから。体系に戯れるのが楽しくて,あんまり臨床にも興味なかったし。今読んでも,やっぱり臨床の人だなぁとは思うのだけれど,それゆえの意味というか強さも感じる。この本は千葉大時代のものですが,明治に移ってからも精力的に本を書いていて,こういう人がこの分野にいてくれることの意義は大きいなぁと改めて思います。
人間性心理学とトランスパーソナル心理学をひとつとして捉える立場の是非は,今後もう少し検討したい課題です。
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死にゆく人へのワーク、コーマワークが興味深かったです。
昏睡状態に陥った祖父母の最期を見守った身として、腑に落ちる思いがしました。
ある人の声かけをきっかけに、安らかに旅立ったように見えた祖父。
周囲の声かけに、限界まで頑張り抜いて旅立ったように見えた祖母。
おそらく祖父母には、言葉も心も伝わっていたのでしょう。
この本から学んだのは、生きている限り、人はいろんな形で意思の表出をしているということ。
要はそれに気付けるか、否か。
どうか、気付ける私であれますように。
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本のタイトルは重た~い感じだけれど、どうにかならんのかねぇ。
しかぁ~し
専門用語も一般の人向けに分かりやすく解説しているので、トランスパーソナル心理学の導入にも良い内容。
概要を目次から抜粋すると・・・
・逆境こそが学びのチャンス
・全ての出来事はつながっている
・この世のどこかにあなたを必要とする〝何か」があり〝誰か〟がいる。
・答えは既に与えられている
・いのちの働きに目覚める
・宇宙に人間が生まれたことの意味
・内なる〝よくない感情〟を認めてあげる
・〝問題や悩みのタネの気持ち」になってみる
・〝困った人〟は私たち自身の一部・人間関係のトラブルは〝もう一人の自分〟の仕業
・〝病気や症状の言い分〟に耳を傾ける
・昏睡/植物状態にある人への心理学的な働きかけ・
昏睡状態にある人への心理学的な働きかけをする「コーマワーク」。昏睡状態にあっても生死の選択は本人に委ねられており、死にゆく人は心の支えを求めているという。・・・仏教でも臨終間際の心の状態の重要性を説明しており、共通しているので、とても考えさせられる。
「見えない次元」に対するアプローチ方法を「因果論的アプローチ」と「目的論的現象学的アプローチ」という言葉で解説しており、日頃なんとなく感じていた思考方法の違いをきちんと言葉にできたことは良かった。
●この人生で起きる全ての出来事はつながっていて、そのつながりには、単なる偶然ではない意味がある。この人生で起きる全ての出来事は私たちに対する〝呼びかけの声〟である。
●宇宙には〝自己進化の力〟が働いている。そして人間は、自らが宇宙の自己進化の働きの一部であることを自覚しつつ、その使命を果たすことのできる唯一の存在。
●万物の本体はこの永遠の〝いのちの働き〟、すべてが具体的な〝形〟をとる以前の〝働きそのもの〟、〝見えない次元の働き〟〝宇宙そのものと言ってもいい働きそれ自体〟なのであって、この次元、この相に着目すれば宇宙の万物は分離不可能。すべてはひとつである。
●問題や悩みは、人生のプロセスが必要だから運んできてくれた〝意味のある出来事〟。そうでもしなくては気づくことのできない人生の大切なメッセージを運んできてくれる。
重た~いけれど本質に迫る内容。
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人生の幸・不幸を決めるもの。それは、人生で起きるさまざまな出来事をその人がどう受け止めるか、その出来事から何を学びどんな気づきやメッセージを得ていくか、それ次第である。そして実際、”この人生で起こることは、どんなことにも、意味がある”。私たちに何か、大切なことを教えてくれている。
私たちは、悩みや問題に苦しめられている”犠牲者”の立場から抜け出し、”悩みや問題の側”に立って今の自分を見つめることができるなら、そしてその悩みや問題の持つ隠れたメッセージに気づくことができるなら、人生はかつてなかったほどイキイキと充実してくることがある。
自分や自分の幸福について思い煩うのをやめる。そして、”この人生で自分が果たすべき何か”にただひたすら取り組んでいく。そんな生き方をしていれば、自分はこの人生で”なすべき時に、なすべき所で、なすべき事をしている”という”生きる意味の感覚”は満ち溢れてきて、その結果、真の幸福、真の自己実現もおのずと手に入るようになる。120310
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「個」の重要性を認めながら、「個」を超えた境地をめざすトランスパーソナル心理学。釈迦の教え(=仏教ではなく)のように、実在より関係性の中に真理を探る。
外国のさまざまな心理学者・カウンセラーの主張の概説にもなっている。何度も読み直したくなる。
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[ 内容 ]
不況とリストラ。
死に急ぐ中高年、そして子どもたち。
若者の暴力衝動の高まり、児童虐待…。
圧倒的な閉塞感と無力感に覆われた現代。
こんな時代に、それでも意味と希望を見失わずに生きていくことはできるのか?
本書で著者は「人生で起こることは、どんなことにも意味がある」というトランスパーソナル心理学の考え方を紹介。
愛と憎しみ、喜びと悲しみ、歓喜と絶望など、内なるすべてのメッセージに耳を傾け、深く自己肯定して生きるための“私を越えた視点”を育むことを熱く語りかける。
[ 目次 ]
プロローグ こんな時代をそれでも前向きに生きていくために
第1部 生きる意味を見出す(どんな時も、人生には意味がある―ヴィクトール・フランクル“逆境の心理学”;人間の生死の意味は宇宙の自己進化の流れの中にある―ケン・ウイルバー“進化する宇宙=コスモス”の物語)
第2部 自分の弱さと向き合う(弱音を吐き、助けを求めるのも、一つの生きる“能力”である―カウンセリングの神様、カール・ロジャーズの生き方に学ぶ;弱い私。ぐずな私。どんな“私”も大切な私―フォーカシング流“うちなる自分とのつきあい方”)
第3部 人生の闇の声を聞く(悩みや問題は人生の大切なメッセージ―アーノルド・ミンデルのプロセス指向心理学・その1;人間関係のトラブルは“もう一人の自分”の仕業―アーノルド・ミンデルのプロセス指向心理学・その2;“病気の気持ち”“症状の言い分”に耳を傾ける―アーノルド・ミンデルのプロセス指向心理学・その3)
第4部 死を見つめる(昏睡状態は、人生をまっとうする最後のチャンス―アーノルド・ミンデルのコーマワーク;この世での宿題をぜんぶすませたら、私たちはからだを脱ぎ捨てる―E・キューブラ・ロスの死の看取りに学ぶ)
終 “見えない次元”への二つのアプローチ
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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諸富先生のワークでお話されていたことがふんだんに盛り込まれていた。
ワークをしてから読んだのは正解だった。
本を読んでからワークをすると、きっと先入観が入って、素直にワークが出来なかったかもしれない。
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嫌なことがあったらどうするか?
立ち向かう?
逃げる?
トランスパーソナル心理学では
そのどちらもとらない。
どういうことかというと、
嫌なことが起こったら
「これが自分をどのように変えてくれるだろう」
と受け入れる。
気づきと学び型。
言い換えれば
魂の修行型。
…っていう本。
著者は臨床心理士なのだが
宇宙とか神とか
スピリチュアルな話が散りばめられていて
少しとっつきにくい感じがした。
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03058
トランスパーソナル心理学入門書の役割を果たす。人間関係の悩みやトラブルは今まで生きてこなかった部分に気づくチャンスなのだとする。対立する相手そのものになってみる、悩みそのものになってみるという考え方が興味深い。
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本書は、「人生で起きることは、どんなことにも意味がある」というトランス・パーソナル心理学を基盤として綴られている。「さまざまな悩みや問題に直面した時、・・こんな角度から、こんな風に捉えてみれば、事態が変わって見えてきますよ」と著者は述べる。苦しむ側の立ち位置でも書かれていて、読んだ後に雲が晴れるようであり、「悩み苦しみを受け入れていこう」といった思いにさせてくれる。(高野みどり氏)
『牧会相談の実際』p172-173より
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嫌で仕方ないあれもこれも、負の感情も、すべて自分の一部。
そこにあることを認めれば、それが全てではなく、一部でしかないことに気づく。
分かっていたような、当たり前のことのような、
でも改めて教えてもらって少しすっきりした。
…ピンとこない部分も結構あったけど。。
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宗教を信仰していないので、この「トランスパーソナル心理学」で度々登場するスピリチャルな表現は取っつきにくい部分があったが、その独特の視点はとても勉強になった。
高校3年生の時、心理学部を目指すことに決めた際、読み漁った新書の一つであり、心に残った一冊。