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紙の本
今までのイメージをがらっと変えるギャグ小説!
2002/07/03 17:22
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投稿者:むつき ジン - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず装丁を見て爆笑する。見るからに暑苦しそうな力氏の絵、汗ダラダラのコーティング、しかもタイトルは「どすこい(仮)」この時点で純粋な京極ミステリー作品のファンは、一抹の不安を抱かざる負えない。
気になる内容は、超がつく有名作品のパロディー小説である。しかし借りているのはタイトルだけで、中身は次から次へと出てくる巨漢の人物を扱ったギャグ小説だ。
随所に挿入されている、アニメちびまる子ちゃんのキートン山田を彷彿させる冷静なツッコミや、ちょっと著者自身が弱気になっているところがいい味を出している。
手放しで爆笑できる本であり、冗談の通じる広い心を持った人にはオススメだ。
ただ、ひじょーに読者を選ぶ作品であるため、客観的に見て星は2つとさせていただく。
紙の本
デブ小説
2002/03/23 12:30
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
くだらない本。でもくだらないから駄目ってワケじゃなくて、むしろこーいうバカバカしい話は好きなはずなんだけど、どうも笑えなかった。他の方々は結構楽しんで読まれてるようだから、これは完全に好き嫌いの問題ですね。自分のギャグの「ツボ」にはまれば、充分楽しめるでしょう。
紙の本
勘ぐってみよう
2001/05/19 11:21
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投稿者:春都 - この投稿者のレビュー一覧を見る
つねづね「なんでギャグ小説がないのか」と考えていたのだが、この作品はいちおうギャグ小説と言っていいだろう。ユーモアでもパロディでもないし。
京極夏彦が書いた意味だの、楽屋ネタについてだの、メタと入れ子の使い方だの、まぁいろいろ言いたいことは読中読後あったのだが、なんにせよこれはとにかく「笑える小説」として書かれたことは間違いなく、とすればその読み方をひとまずはしないといけない作品である。
小説的ミステリ的に語るべき点は多くあり、当然ながら作者の意図も「笑い」だけではない。しかし、まず第一に「笑えたか、笑えなかったか」を読者は選ばなければいけない。
これはそういう作品なのである。あえて断定してしまおう。
それで、僕はまったく笑えなかった。
あらゆるギャグの手法を他ジャンルからも持ちこんだり、言葉や会話のセンスはさすがなのだが、どうにも寒い。これは京極夏彦にその手の腕がないだけではなく、小説でやるのがそもそも不可能ではないかと思われる。
それに加えて、ツッコミ役のテンションが高い一辺倒で、工夫がなく、読者を完全に置き去りにする。「笑い」というものは観客との対話であり、読者の見えない小説でそれをやったチャレンジ精神は買うが、笑いのレベルとしては高校生が文化祭でやる程度のもの。
メタを取り入れることで、読者のたとえば「笑えない」とか「小説的には」とか「身内受け狙い」といった反応に対しても、予防線というか言い訳というか「わかってやってるんだよ」という作者の確信犯を見せているのだが、あくまでそれはそれ、笑えないのならば駄作である。というよりも失敗作といったほうが良いだろう。
小説における「ギャグ」の手法はまだまだ確立されていないのかもしれない。
自問はこう言い改める。「なんでギャグ小説では笑えないのか」。あくまで僕の問題であり、笑える人には当然なんの文句もあるわけがない。笑うためにはどう構えればいいか、それはわかっているのだが、どうもその体勢になれない。