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乳幼児の発達と指導 改訂版 みんなのレビュー
- A.ゲゼル (ほか著), 岡 宏子 (訳), 大野 澄子 (訳)
- 税込価格:3,850円(35pt)
- 出版社:家政教育社
- 発行年月:2000.2
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紙の本
乳幼児はらせん的に発達することを知っていることが大事!
2003/06/25 15:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じじばか - この投稿者のレビュー一覧を見る
親が暴力を振るったり,食事を与えないなど,子どもにひどい扱いをするニュースを度々聞くようになった。その子どもが自分の孫だったらと想像してみると身の毛もよだつほどぞっとする。このような親は人間失格者で例外的であろうが,普通の親でも,子どもの態度に感情的になって,適切な子育てができない者が結構多いようである。子どもの悲劇である。
適切な子育てができない一つには,子どもの発達のパターンを知らないことも一因であろうと思う。
本書によれば,かつては,子どもは単純なものから複雑なものへと直線的に発達すると考えられていた。しかし,子どもはらせん的に発達するものであり,良い段階(平衡)と悪い段階(不均衡)を何回も何回も繰り返して発達するのである。すなわち,出生から16歳になるまでの間に,五つの周期があり,一つの周期の中に6期あり,良い段階と悪い段階を3回繰り返す。第3周期の2歳からは半年ごと,第5周期の10歳からは1年ごとに良い段階と悪い段階が交互にやってくる。
例えば,3歳半児は,穏やかで従順であった3歳児からは考えられもしなかったように親に反逆し,自分の意志を強く通そうとする。私の2番目の孫が今その時期だが,この発達が正常だと知っているのといないのとでは,育児をする上での対応が異なる。
ゲゼルは「子どもは予測可能なパターンで発達する」と述べている。事実,この本を参考にしながら二人の孫を見ていると不思議なぐらいそのとおりに発達している。ただし発達は個人によって遅い早いがあるのでその子の発達の程度に合わせて,記されている年齢を調整して読む必要があることは言うまでもない。
息子夫婦は,本書を知ってから育児不安がほとんどなくなったと喜んでいる。
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