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【読間にて】
フランスW杯直後の出版。
当然のことではあるが………(笑)
●武田が現役
●ユース時代のメンバーに、財前、松田、宮本、小倉、前園などの名が連なり
………と、時代を感じさせられた。
現在約半分。
………中田英寿の絶賛、絶賛、絶賛につぐ絶賛、という内容に、やや鼻白む(苦笑)。
………ま、最年少でA代表でも中心となって活躍し、セリエでも名門クラブに移籍を果たした時期、いわば“時の人”をリアルタイムで描くと、そうならざるを得ないものなのかな、とも思うが…。
2012.09.04.書。
【読了後】
現役で代表戦を闘っていた当時、中田英寿は、プレイはすごいと思うし代表には必要な選手だとも思ってはいたが、人間的にはどうにも好きになれなかった選手。
ドイツW杯の惨敗も、遠因には中田の“個”が強すぎてチームの団結を完成させなかったこと、も挙げられると考えていた。
しかし、本著を読んで少し考えが変わった。中田はやはり天才だ。そして、サッカーに、とことんまで真摯に向き合った結果が、我々の抱いた“中田像”に繋がったのだ、ということ。好きなサッカー選手として中田を挙げることはやはり無いと思うが、中田のサッカーに対する姿勢には好感を覚えることができた。それが、本作を読んだ収穫。
………初版が98年、その後6刷まで版を重ねた後に加筆され“改訂版”が出版されたのが、2000年。なのに、誤字脱字が多すぎて読みにくかった。重版の際や加筆しての改訂版を出す際に訂正できなかったのだろうか、と不満。
………筆者の、中田のプレイを称える言葉がワンパターンで、陳腐な表現しか使われなかったのが、残念。“素晴らしい”とか“物凄い”とか“さすがの”とかって…(苦笑)。プロの物書きなんだからさ。
★3つ、6ポイント。
2012.09.05.了。