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デュマが自身の父の死を、子ども(世代)に語る、死について。
人間の誕生と死とは何か。誰も明確に語れはしないけれど、誰にも必ず訪れるもの。エキセントリックになるわけではなく、自分なりの死の受容を語る。
自分だってわからない死の現実を、子どもに語る難しさ。目の前に親しいものの死を迎えたものは、幼い子どもにどう説明すればよいのか、ず~っと、ず~っと考えてきた。たぶん、ず~っとず~っと考えていく課題。デュマは、とても安心できる文章をつづってくれています。
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この本を図書館の新着コーナー(新刊ではないが)で見つけて借りてきた。
すぐに読まずにいたら、その間に祖父が亡くなった。
直感で選んだ本にはこんなことがよくある。
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ぼくらは、なにをこわがることがあるだろう? しずまりかえった墓地。そこは、耳をよせる者には
きこえるささやきにあふれている。
その声は、《さようなら》よりも《こんにちは》。
命の奥に、はじまりもおわりもないのだ。
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作者の父親の人生と死について語る本。
戦争を生きた父親は
長生きをして静かに息をひきとった。
父親の死後、父親の残したものはずっと子孫に引き継がれていく。
それを見た作者は
命には終わりも始まりもないのだと思ってこの本を書いたようです。
私はこの本の中で好きなページを見つけました。
今の時代に生きる僕は、ずっと意気地無しで疑り深く、おじいちゃんのように全てを素朴に信じるにはためらいがある。
いつも考えあぐねている
良き日にはそんな自分に自信を持ち、悪しき日にはこんな自分でいいのかと思う。だが僕も僕なりに納得しなきゃいけない。死ぬっていうのはそんなにどいことじゃないと。
私自身の感想は死と向き合ったものではありませんが、生き方として見習いたいと思った文章でした。
最近は生き方は死に方とも言うくらいだし
もしかしたら関係あるのかもしれませんね!
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おじいさんの死について語る。
それは生について語ることになり、そしてそれは命について、存在について考える入口になる。
こんな短い小さな本に詰まっている命の不思議。