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研修の若い刑事を指導する所轄の古参刑事。窃盗係りは派手さは無いが、刑事捜査の基本であるらしい。燻し銀の光る警察小説であった。
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刑事の登竜門“捜査専科講習”。
捜査主任・赤松作造と行動をともにする。
ボーガンで女の子が狙われ意識不明の重体。
聞き込みで容疑者が何人かあがる。
全体を把握するより与えられた仕事をしっかりこなす。
シロかクロかの裏をとる。
駆け引き、情報の引き出し方、住民・他の刑事との関わりなど学ぶ姿がみえる。
事件も少しずつ解決へと向かっていく。
様子がよくわかる。
2009/1/16
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佐竹一彦「ショカツ」
貫井徳郎の「後悔と真実の色」で、作者が参考文献として挙げていた一冊。
他にも何冊かあっていずれ読もうとチェックをしておいたところ、年末に積読を整理したらその中にあったのです(笑)いつ買ったんだか全然覚えてないのですが、やっぱり本はちゃんと管理しなくちゃいけませんなぁ。
「Real Police Story」とサブタイトルがついているだけに、所轄の刑事が一つの事件をどう追っていくのかが克明に描いてあります。ベテラン刑事についた見習い刑事の視点で書いてあるのですが、そのほとんど素人と思える考え方はフレッシュで身近です。
ルポなんじゃないのかと思うくらいに細かくリアルなストーリーで、事件が起きてからの捜査の手順、本庁刑事との小さな確執、情報提供者との触れ合いなど、この先刑事ものを読んでいくうえで参考になります。
また、ベテラン刑事の捜査方法や洞察力は「あ、ここは何かの刑事もので読んだことがあるな」と思わせるような箇所があり、この本を参考にしている作家が多い事をうかがわせます。
事件は地味で特に目新しい部分もありませんが、地道な所轄刑事の姿にほのかな感動を受ける、納得の一冊です。