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殺人事件の加害者と被害者の両視点から描かれている。同じ内容の文が何度も繰り返し出てくるからちょっとくどいかな、と感じた。
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殺人の被害者の死への三分間を延々と描いた部分が三分の二ぐらいだったと思う。実験的で面白いとは思うが、エンターテイメントとしては完全に失敗、と思う。
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これは変わった小説です。まず前編「殺意」が殺人を犯した加害者側から描いた作品で、後編「鬼哭」が殺された被害者が死に至るまでの数分間の内に考えた色々なことを描いた作品。
他にはない画期的な作品だと思います。
内容はちょっと暗めで、自分と照らし合わせて気が滅入る作品でもありました。
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「呆れてものが言えねえよっ!」という一言を言われてから、師とも友とも兄とも思う的場を殺してしまった真垣。その真垣の独白からなる「殺意」と、刺された的場の死への三分間の漂う意識を詳細に書かれた「鬼哭」からなる。どちらにも何も救いがない。全体的にくどい。人間の意識は堂々巡りするのだからまあ、意識に忠実といえば忠実。殺人の動機を探ることの無意味さを訴えているのだろうが、結局何が「呆れてものが言えねえよっ!」なのかが分からずすっきりしない。殺される的場の薄れゆく意識のあり方はリアル。
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くどくどくどくど描かれる心理。人間の心の中はそんなもの?ひたすら同じことを、ただ繰り返し考えているのかもしれない・・・他人からすると、それはとても飽きてきてしまうのね。そこにリアルを感じ、それが怖い。ただ、どうもこの二人好きになれないよ!
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◆あらすじ◆
『殺意』は、加害者・真垣徹の独白で綴られている。
内なる大輪の花に魅せられ、彼は「殺人者」になる。
『鬼哭』は、被害者・的場直弘の独白で綴られている。
それは刺されてから死ぬまでの三分間の意識の流れ。
「おそらくミステリー史上、かつてない試みであろう。
……エンターテインメントの域をはるかに超え出た力業である。
と評された異色作。
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殺人の被害者と加害者それぞれの視点から書かれている物語。
どちらも淡々と経過を辿っていくが、それぞれの思いや緊迫した空気が伝わってきた。
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全然先が気にならない・・
2人の登場人物にまったく感情移入出来ず。
読み進めるのがしんどい作品。
ななめよみ・・・・・・
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加害者の独白による「殺意」と被害者が刺されてから死ぬまでの三分間の意識の流れを綴った「鬼哭」。一つの殺人事件を二つの視点から追った異色作。
つい今まで笑い合っていた親友を躊躇なく殺す。激情に駆られたわけでもなく、殺意を抱いたのは三年前だ。なんという持続力、きっと相当の事があったに違いなく、それがこれから語られるのだろうと期待していた。が、古代からの本能までいっていしまうと・・・
私も「なぜ?」と問いたくなる。やはり分からないものは怖いから、これも本能だろう。
対して「鬼哭」の語り手である被害者は、とことん哀れだ。自身に何が起こったのか、何故殺されるのかよく分からないまま、惨めに生に縋りつこうとしている。此方の方が心理的に断然面白かったが、それも「殺意」があってこそだろう。
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あまりにもくどすぎて「殺意」の章を読み終わった時点でギブアップ…。自分の時間に余裕がある時だったら読み切れたかもしれないが、忙しいこの時期とてもあのだらだらした流れについて行けなかった。
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殺意 / 初出 小説推理 1996年2~3月号
鬼哭 / 初出 小説推理 1996年11月号
解説 「人間、この無気味なもの」 (木田元)
『殺意』 1996.6 双葉社刊 &『鬼哭』 1996.10 双葉社刊 文庫化 (改題)
カバー・扉絵 南伸坊
カバーデザイン 柿木栄
フォーマット・デザイン 日下潤一
フォーマット写植 ブライト社
印刷 大日本印刷
製本 ダイワビーツー
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後半は、刺されて死ぬまでの回想。人は死ぬ瞬間に一生を振り返るというものの・・・。自分中心の性格は全く無意識に他人を傷つけ続けていたという典型。自分が一番可愛くて、一番大切で、全部が正義っていうタイプ。このタイプには何を言っても届かない。かといって、殺しちゃえというのは?
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殺害した本人と殺害された相手が、それぞれに思うところを綴った小説。おもしろかった。その先、が読みたくなるような気も…。
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20年来の親友ともいえる相手を殺してしまった男。
前半は、殺人者の独白。
後半は、殺された側の、死にゆく数分間の独白。
異色だけれど、とにかくくどくどしい。
そしてやはり「何故?」が残ってスッキリしない・・・
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「殺意」では、加害者の心理状況、裁判での心情、刑期をつとめて刑務所を出てくるまでの心情が描かれいる。一方、「鬼哭」は、被害者がナイフで切られ絶命するまでの間の思いや頭浮かんだそれまでの人生模様が描かれている。その意味で、趣向の凝らされた試作的な作品であり、作者の文筆力、力量がいかんなく発揮された力作であることは間違いない。普通の作家では、ここまで描ききることはできないとおもわれる。とはいえ、面白さという点では………。やっぱり、一読者としては、普通の作品が良いですねえ。