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書はアイザック・B・シンガーが、若い読者のためにはじめて書いた本である。
7編の短編がおさめられており、いずれもユダヤの昔話風です。
しかし、シカゴの新聞の評のように、「アンデルセンのお伽話が、デンマークの子ども向けにとどまらなくなったと同じように、シンガーの物語は、ユダヤ人の子ども向けだけではない」わけで、
ユダヤ特有の「ハヌカ(ユダヤの民間の祭日)」「ヘルム(ポーランドのユダヤ人の昔話にでてくる伝説の町)」「ドレイデル(こま遊び)」など私たちに馴染みの薄い言葉や文化もシンガーの物語のなかでは、スーっと読者の中にはいってきます。
ユダヤ人のシンガーはアメリカにいたおかげで、戦時中、死をまぬがれますが、この悲劇によって失われた命、ポーランド、時、深い悲しみを忘れません。
シンガーは、この本のまえがきに、この本を読んだ人が親になったなら、自分の子どもだけではなく世界中の子どもたちをみんな可愛がって欲しいと願っています と書いています。
ユダヤ人としてポーランドに生まれ、アメリカで多くの時を過ごしたシンガーの願いが今日、人々の耳に届いていないのを悲しく思います。
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過ぎ去っていく時間その正体は何なのだろう、一日が過ぎてしまったあとその日はどうなるのだろう、その日はどこにあるのか?物語の中では時間は消えません!面白そうです。
¥2,100
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大阪天満宮の「天神さんの古本まつり」で、この本が私を買って!と呼んでいた。こんな美本が古本まつりのワゴンの上に乗ってるとは。箱のセンダックの絵がたまらない。I.B.シンガーさんは全く知りませんでした。これを機会にほかの本も読んでみよう。
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イディシ語で書かれたものを英語に翻訳したものを、さらに翻訳した本。原語で読めたら素敵だろうな。
M.センダックの挿絵も素晴らしい。
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とんまな村のお話もたのしいんだけど、最後の「ヤギのズラテー」は忘れられないお話し。
少年の心になって雪の中、神様を思い、ヤギとお互いを思いあって過ごす3日間は、なんて素晴らしい体験なのだろう。これをお話の中で体感する、素敵なことだ。
東欧の寂しく豊かな自然の懐に包まれたきもちになった。
シュレミールのお話は、世界中どこにも同じような物語があるという不思議に驚かされました。
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最後のやぎと少年のお話、これほどシンプルで胸を打つお話があるだろうか…。装丁と言い、宝物になる一冊だ。
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ただストーリーを楽しむのも良いが、ユダヤ人文化を少しでも調べておくと、もっと味わい深くなる。挿絵も素敵。
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昔話のようでありながら、読後は今の世界を映し出す鏡のような語り口だと思う。それがシンガーの作品だ。センダックの挿絵も素晴らしい。