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(1978.08.17読了)(1977.12.03購入)
*訳者あとがきより*
仮に独立の時期から起算すれば一世紀半の短い歴史を持つに過ぎないとはいえ20か国にもまたがるラテンアメリカ文学について、よく整理された的確な見取り図を与えてくれる一巻の通史である。
【目次】
はしがき
第一章 征服の文学(15世紀末-17世紀初頭)
一 初期の報告書
二 初期の記述的作品
三 論争的な年代記作者、兵士と僧侶
第二章 植民時代の文学(17世紀-1750年頃)
一 植民時代の沈滞したアメリカ
二 アメリカに移植されたヨーロッパのジャンル
第三章 政治的独立と文学的従属(1750年頃-1880年頃)
一 独立前夜および19世紀におけるラテンアメリカ
二 独立の哲学者、先駆者および詩人
三 文学的解放へ向けて
第四章 《ガレオン船の帰還》(1880-1920)
一 ラテンアメリカの社会と文学における《モデルニスモ》(近代主義)
二 《モデルニスモ》の誕生
三 《モデルニスモ》の法王、ルベン・ダリオ
四 《モデルニスモ》の詩
五 《モデルニスモ》の散文
第五章 文学上の失地回復(1920年以後)
一 《後期モデルニスモ》の詩と現代詩
二 イスパノアメリカの小説文学
結び
訳者あとがき
参考文献
主要著作家索引
※中南米
「ラテン・アメリカ史」中屋健一著、中公新書、1964.02.25
「新世界のユートピア」増田義郎著、研究社、1971.09.30
「アリストテレスとアメリカ・インディアン」L.ハンケ著・佐々木昭夫訳、岩波新書、1974.03.28
「インディアスの破壊についての簡潔な報告」ラス・カサス著・染田秀藤訳、岩波文庫、1976.06.25
「南アメリカ紀行」多田道太郎・上田篤著、サンケイ出版、1976.09.29
「中南米の旅」内山晟著、三修社、1977.03.10
「ラテン・アメリカ見聞録」菊地育三著、朝日ソノラマ、1977.04.10
「世界の歴史07 インディオ文明の興亡」増田義郎著、講談社、1977.05.20
「マンボウ夢遊郷」北杜夫著、文芸春秋、1978.03.25