紙の本
ただのシンデレラストーリーじゃなかったんだ!
2002/06/11 23:44
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投稿者:YOYO - この投稿者のレビュー一覧を見る
ふとしたことから憧れの大学へ入学できた故事のジュ—ディは頭の良い機知のある、明るい少女である。これは彼女があしながおじさんと名付けた紳士にあてた手紙の形で書かれた女子学生の生活の物語である。
…とあらすじを書いてみたところで誰でも知っている物語でしょう。私もあらすじも結末も知っていたのですっかり読んだ気になっていましたが、読んでいないことが判明して読んでみた次第です。
文中に「女性には参政権がない」などとかかれているのに出会うと、おお、これはそんな古い時代に書かれたのか、と思ってしまいます。つまり、今の時代の感覚で読んでも全然違和感がない。
この主人公のジュ—ディという少女の可愛らしさにもひきつけられるはずです。あらゆる意味で計算がない女の子なのです。全身全霊で自分を表現する。世間知らずといってしまえばそれまでですが、それが単なる少女小説になりえないのは、ひとりの人間としての「生活」が描かれ、そこにぬりこめられた独特のユーモアが共感を呼ぶからかもしれません。
自分の子どもに読ませたい一冊です。
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一人の少女が女性へと成長していく姿がよくわかる。
孤児院で生まれた子のお話だけど、いろいろ小難しく考える年頃の女の子には共通してくる悩みだったり疑問だったりを乗り越えていく様子がよくわかるのではないかなぁー
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まだまともに本も読めない年齢の頃に、買ってもらいました。
確か学校のバザーか古本市で買ってもらった気がします。
第1刷が1950年なんて、驚きですね。私が持っているのは1997年に発行された、第54刷のようです。
中学生のとき読書感想文を書くことになり、「そう言えば古い本があったような」と本棚を漁り、発掘しました。
結局読書感想文で書いたのは他の本でしたが、絵本でしか知らなかった「あしながおじさん」を、文字で読み進めるのは新鮮でした。
その後も、何度か読みました。
自分が幾つになっても、時代が変わっても、変わらない面白さがこの本にはあると思います。
この小説は、主人公ジューディがあしながおじさんに宛てた手紙で構成されています。手紙なのに周りの人の様子や情景が想像できるなんて、ジューディは本当に文才があるんですね。
ジューディの自分を見失わない生き方に好感が持て、最後まで楽しく読めます。
終盤はにやにやしっぱなしでした。いつまでもお幸せに!
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(1996.10.07読了)(拝借)
(「MARC」データベースより)amazon
孤児のジュディは、名前を名のらない人物の援助で大学に入ります。そのひとを「あしながおじさん」と名づけ、楽しい生活ぶりをせっせと手紙で報告します。全編にユーモアと愛があふれる永遠の名作。
☆関連図書(既読)
「ああ無情」ユーゴー著・塚原亮一訳、講談社、1986.10.17
「若草物語」オルコット著・中山知子訳、講談社、1987.01.20
「トム=ソーヤーの冒険」トウェーン著・亀山龍樹訳、講談社、1987.07.25
「十五少年漂流記」ベルヌ著・那須辰造訳、講談社、1987.08.20
「小公子」バーネット著・村岡花子訳、講談社、1987.09.21
「三銃士」デュマ著・新庄嘉章訳、講談社、1987.10.20
「クリスマスキャロル」ディケンズ著・こだまともこ訳、講談社、1987.11.22
「鏡の国のアリス」ルイス・キャロル著、角川文庫、1959.10.10
「絵のない絵本」アンデルセン著、童心社、1966.11.25
「赤毛のアン」モンゴメリー著・白柳美彦訳、ポプラ社文庫、1978.10.