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[ 内容 ]
過去も現在も、そして将来も、最もわが国と関係の深い隣国朝鮮。
日韓併合いらい実に三十六年間、帝国主義日本の植民地であった朝鮮は、東西対立によって激しい局地戦争のるつぼと化し、いまだに民族は南と北に引き裂かれたままである。
最も身近な隣国でありながら意外に知られていない朝鮮の民族と歴史と文化を概観する。
[ 目次 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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朝鮮の歴史と文化について、新書一冊で概観している本です。
同じく新書で刊行されている金両基『物語韓国史』(中公新書)が檀君神話から歴史を説き起こしているのに対し、本書は史実に基づいた記述になっています。
その一方で、北朝鮮の社会主義に未来の朝鮮半島の可能性を見ているところなど、こんにちの読者にとってはどうしても引っ掛かってしまうところもあります。読者は、本書が刊行された当時の歴史的文脈を踏まえて読むという態度が要求されることになりますが、まさにそのことが、現在もなお「歴史」に翻弄されている朝鮮について考えるためのよすがになるのではないか、という気がします。
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1958年刊行。著者は戦前期に神奈川新聞・京城日報記者歴あり。
新書一冊で朝鮮の文化・民族的特質・歴史から現代(といっても戦後直後)にまで叙述対象が及ぶ。流石にここまで広範・網羅的だとすれば、まとめとして無理を感じなくはないが、おそらくこういうテーマでの新書の嚆矢だったのだろう。
とりあえず取っ掛かりの一書だろうか。
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朝鮮の「民族」「歴史」「植民地化と独立」の3章に大きく分けて書かれている。
新書なので若干内容が薄いとも思えるが概観するには適当か。
1958年に出版された本であることを念頭に読むことは必要。