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なるほど、今は引退した名探偵が一同に集う、というだけでも面白い。各々の探偵も、それらしく描かれている。ただメグレ警部ものだけは実は読んだことはないのだけど。1970年の作品なので、時代が古いと感じるのは否めないが、細かな手がかり、意外な真相、皮肉屋の名探偵と本格が味わえる。ちょっと真相を捻りすぎていて、分かりにくい気はするが。
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世界の名探偵…
「明智」「メグレ」「ポワロ」「クイーン」が集う名探偵シリーズ1巻。
三億円事件の謎に迫る?
≪評価≫
インパクト─B
本の厚さ─C
登場人物の濃さ─B
共感度─C
読後の成長性─C
話のスケール─B
笑い─C
暖かさ─C
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四人の探偵の個性。ミステリーの暗黙の了解、一種の限られた空間の中でのみ展開される事件についての軽い皮肉。
三十年近く前の作品なので古さは否めませんが、西村京太郎の代表作の一つだと思います。
クイーン、メグレ、ポアロ、明智これらの作品をそれぞれ一つは読んでからこの作品を読むことをお勧めします。
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★★☆ 世界の名探偵の競演!
三億円事件を再現した推理ゲームに、
往年のクィーン、ポアロ、メグレ、明智が能力を競い合う☆彡
ミステリ好きとしては、読むしかないでしょ?!(o^-‘b)
設定だけ読むとパロディっぽいけど、そうじゃなくて、
人物描写もしっかりしてるし、ちゃんとミステリだった♪
西村さんはトラベルミステリのイメージがあるし、そこまでハマったりしてはいないんだけど、
これは普通のミステリで面白かった('▽'*)♪
しかも綾辻行人さんとの特別対談も収録!お得な一冊です♪♪
(2007.10メモ→2010.04ブクログ)
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かの三億円強奪事件をそっくり再現させて、それを世界的名探偵に推理させようという酔狂な企画。
立案者は財産をもてあます成金。
招かれた探偵は、メグレ、ポアロ、クイーン、明智の豪華版。
お膳立てが整い、監視されているとも知らぬ犯人は行動を起こしたが、意外や意外・・・。
娘の発熱のため、外出不可なので蔵書再読です。
すこし前に新装版が発売されていたのを書店で見かけたので思い出しついでに手にとってみました。
初めて読んだのは中学生のころ。恐ろしいことにあと数年で20年です。
当時すでに西村さんといえば時刻表のアリバイトリックものというイメージだったので他の作品は読んだことがないのですが、この4部作だけは数度の引越しでも処分せず手元に残していました。
しかし今回10数年ぶりに読み返して驚き。これほどまでに他作品のネタバレがあったとは。
途中で読者への挑戦もあり、パロディとしてはとてもよくできているし、事件についての意外性もばっちりなのですが。
海外モノを読まないのであまり影響はないのですが、他の読者は怒るのではないでしょうか。
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80004.132
三億円事件を再現、名探偵たちにそれを推理させようというのだから推理小説ファンには楽しいだろう。
★絶版―――――――――――――――――――――――――――
カシノの金をまきあげろ/ジェームズ・ハドリィ・チェイス
80005.133
例によって強奪事件を悪人がたくらむが、犯行後の思わぬ計算違い。このあたりが面白い。
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名探偵を集めて推理合戦をさせるというのはミステリー好きの夢です。
この本は見事にその夢を叶えてくれました。
おもしろかったです
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未解決の三億円事件を世界的名探偵4人に推理させるという斬新なミステリー☆明智、ポワロ、クイーン、メグレたちが活躍する?(^O^)/
4人とも現役から引退したご老人のためか、それとも三億円事件が古いからなのかイマイチぱっとしなかったかなぁ。
名探偵たちも4人揃えた意味がよくわからない。1人ずつ順番に推理してその間他の3人の存在影だからね(^_^;)そして彼らの作品のネタバレが盛大すぎる(笑)
犯人の名前とかトリックとかorz
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富豪である佐藤大造に集められた名探偵たち。エラリー・クイーン、エルキュール・ポアロ、メグレ警部、明智小五郎の4人。3億円事件解決の為、3億円事件を再現した事件を起こす大造。犯人として選ばれた村越克彦。村越の購入したマンションを盗聴する探偵たち。クリスマスイブの夜に殺害された村越。同棲中の金城ゆり子が発見。消えた3億円。燃やされた3億円の秘密。
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本作に登場する名探偵は、エラリー・クイーン、エルキュール・ポワロ、メグレ警部、そして明智小五郎。
三億円事件を解決してやろうと義侠心を起こした日本の大富豪が事件を再現して4人の名探偵に推理させるというスケールの大きな試み。
高度成長期末期の1970年に企画され、執筆されたようです。当時の日本人の経済に対する自信が感じられる設定です。
大物名探偵を4人も登場させるのは面白い試みですが、かなり大変だと想像できます。何せ4人全員に見せ場を作らなければなりませんから。
また、トリックが簡単なしょぼい犯罪だと4人が活躍するまでもなく一瞬で解決してしまいます。
しかし「怖くない」と言ってるだけあって、なかなか大胆不敵なトリックで、名探偵達も一敗地にまみれます。
しかしその後は各々が持ち味を生かして別々のコースから犯人を追い詰めていきます。
やはり4人もの名探偵を敵に回すのは怖いことですね。
私は本書を中学3年の頃買っていました。今はないジャスコに入っていた今はない書店のカバーが付いています。
古典的名探偵のパロディということで、この4人の名探偵の作品を完訳版で読破した後に読まなあかんと思っているうちに重度のうつ状態に陥り本も読めない状態になってそのまま30年以上放置していました。
パロディをより楽しむには原典を知っておくことが必要だと、マニアの皆様には理解して頂けることと思います。
しかしうつ状態で余りにも長い間本を読めない暗黒時代を経験した今、そのような悠長なことは言っていられない状態です。
ここに至って、まず先にパロディ作品を読書案内代わりに読んで、そこから原典に戻るのも一法かと思ったわけです。
実際に読んでみて思ったこと。やはりネタバレが幾つもあります。
著者の西村京太郎さんは、ミステリーファンだから古典的作品の知識があって当然ということを前提に描かれたということです。
ウィキペディアの本作品に関する項目でもネタバレについてネタバレの記述があるので要注意です。
ただ、原典を完訳で読むのは相当大変でしょう。それに比べて本書の方が読みやすいし、内容も楽しい。
難しい原典を読んでから楽しいパロディを読まなくちゃいけないという法はありません。
この際、原典のネタバレ関係なく楽しくて面白い本書を読んでしまうのが読書人生を楽しくするコツだと思います。
いつ読むか分からない・結局読まないかも知れない原典のネタバレが怖くて本作を楽しまないのはもったいない!
(それに、ミステリーの知識が増えていいじゃありませんか)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20171119/p1