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1954年に書かれた、吸血鬼小説の古典。
2007年のウィル・スミス主演映画『I am Legend』の原作。
もう何年も前から、本棚に陳列されている。
映画を観たのを期に読み始めてみた。
『I am Legend』
主人公が最後につぶやく、直訳されなかったこの言葉の持つ魅力こそ、この本の醍醐味だと思う。
なのでウィル・スミスの映画は、原作の持ち味を出せていない。設定を借りただけなのだなと。
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ただ一人生き残った主人公の家に毎晩やってくる彼ら・・・
「出て来いロバート!!」
今は吸血鬼となったかつての友人たち。
これは怖かった。
最近ウィル・スミスのいかにもアメリカ的なラストの【アイ・アム・レジェンド】を観てガッカリしてしまった。
でも名前以外全く内容が別物っことに気が付き、表と裏の話だと思えば楽しめる。
映画では人類の伝説的な英雄となったロバートだが、原作では全く逆の伝説となってしまう。
正義が実は悪となる。興味深い。
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映画見た後に原作を読みました。
終わりかたが違うのですが(まったく)どうしたんだろ。
「最後の男」言う意味違うてくるんですよね。
人類最後の男がヘストン君で、ああ・・俺ちゃんは取り残されたのね。
いっぱ〜い人おるねんけど、新種の人間もどきが繁栄するみたいだ・・
アヒャヒャ・・もう疲れたの・・
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突如蔓延した謎の疫病。それにより生者も死者も吸血鬼と変じてしまった世界の中で、たったひとり人間のまま生き残ったロバート。何のためにかわからないままそれでも必死に戦い、生き抜こうとするロバートの姿は逞しいと同時に、とてつもなく悲しいものです。知恵を絞って生活を整え、吸血鬼を滅ぼし、そして吸血鬼そのものを研究する日々の先に希望があるのかどうか……こんな状況、普通ならきっと耐えられません。
そんな中で彼に訪れる、奇跡的な出会い。だけどしかしさらに恐ろしく悲しいのは、どれだけの極限状況でもそれに慣れるとそちらが常態になってしまうということ。そしてラストも……この作品で本当に恐ろしいのは疫病の恐怖でも吸血鬼でもなく、価値観の逆転なんじゃないか。そんな気になってきます。
さらに、現代が「I am Legend」なのですが。この意味がまさかそんなことって! ラストの一文があまりに皮肉で、それにもまたぞくりとさせられました。