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ハクビのドクターコースで「十三夜」の朗読を聞いて、続きが読みたかったので・・・樋口一葉、もうちょっと読んでみようかな。。。
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十三夜を読みました
うーん、今よりもっと抑圧された社会で生きている女性が「お関」に現されていると思う。
お関も、録之助も、本当は社会一般から見たら「幸せである」はずなのに、本当は今の生活に満ち足りていない。それを「十三夜」という(満ち欠ける月)として心情をあらわすのはさすがに日本を代表する女性作家というところ。
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女は嘘の未来を生きている。男は過去に言い訳をしている。所収「大つごもり」「ゆく雲」「十三夜」「うつせみ」「われから」「この子」「わかれ道」
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十三夜
お関は夫の虐待に耐えかね、結婚後7年たったある晩子供(太郎)を置いて、実家に帰る。
恋女房として17のときにどうしてもと原田にもらわれたお関に対する扱いに母は同情し、激怒するが、父親はお関を諭して戻そうとする。
今離縁すれば、夫の辛さからは逃げられても、太郎には一生会うことができなくなるだろう、
今度はその辛さを一生抱えていきていかねばならない。
7年我慢できたのなら、一生も我慢できるものだろう、と。
厳しい。今はもうこんな時代ではなくなっているとは思うけれど、やはり「忍耐」というのが
昔の妻にはほんとうに切っても切れないような言葉として覆いかぶさっている。
そして自分がわがままだったと、お関は「わっ」と泣き出し、もう二度と愚痴も不満も言わないと誓い原田のもとへ帰る。
その帰途の車やが昔なじみのろくのすけだった。子供心にいつかはこの人のお嫁に、と心ときめかせ、煙草屋の女房になることまで
考えていた相手であったが・・・。
お互い恋しい間柄であったのに、原田なる金持ちがやんややんやでかっさらい、3人ともが不幸になる。
それでももうあの頃に戻ることはできない。切ない話です。
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いまさらながらですが、樋口一葉のファンになりました。
読み終わって、心に残り、いつまでも感慨にふけることができる小説にはしばし出会っていない。
ああ、あまりに若くして亡くなって惜しいことです。
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読みかけ本を、有明コロシアムへ持っていきました。
1番コートで、長い待ち時間があり、読みました。
著者の文体は難しく、スラスラとはいかないのですが、庶民の暮らしぶりが表現されていて、私も一庶民として興味深いものでした。
特に、「大つごもり」・・最後のところ・・いいお話でした!
一葉女史の若さで、短期間に書かれた短編・・著者の心が、うかがわれる作品たちと言えると思います。
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病身の叔父のためやむにやまれず抽斗の中の札束から2円を盗み、舌をかんで死ぬことまで考えた主人公のお峰だったが、放蕩息子の石之介がが札束をわしづかみにして持ち去ったのでバレずに済んだ。めでたしめでたし…しかし待てよ、盗んだあと従弟の「三之助に渡して歸したる始終を、見し人なしと思へるは愚かや」というのがどうも気にかかる。
「孝の餘徳は我れ知らず石之助の罪に成りしか、いや〳〵知りて序に冠りし罪かも知れず、さらば石之助はお峰が守り本尊なるべし」なんて尻切れトンボのいい話で終わろうとして最後に「後の事しりたや。」などと落としている。どうなるんだ、お峰。
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樋口一葉の代表作のほとんどを収める一冊。十三夜、この子。われからと、わかれ道。心に深く、触れるものがありました。
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十三夜だけ
前半部分では、当然だけどモラハラは昔からあったんだなと。前提となる夫婦感がそもそも夫と妻で違うというのは、今でもあること。主人公の女性がモラハラ受けてる側で。
後半は主人公が昔から結婚すると思っていた人と再会、没落していた。主人公が別の人と結婚してから落ちるとこまで落ちて。
きっと主人公の夫も傷つけようと思ってないだろうし、主人公も昔の好きな人を傷つけるために他の人と結婚したわけじゃない。
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昔の文体は私には難解に感じた。声に出して読んでみると意味はわかるのだが…。現代語訳でも読みたいが、でもそうすると樋口一葉の作品の味が無くなっちゃうかな。樋口一葉の書くものって、誰かに起こった出来事を、話しの上手な知り合いが話してくれているような感じ。
この本に含まれている作品の中で私が一番好きなのは十三夜。十三夜は以前にも読んだ。読んだあとしばらくして夜、浅草の人力車に乗りに行きました。
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わずか25歳で夭逝したにもかかわらず、時の紙幣に肖像が残るほどのことはある。
どの作品も味わいがあり、スリリングで情緒がある。当時の文化や言葉遣いがわからないところどころあったにも関わらず、物語そのものがクリアに見えてえも言われぬ読後感に茫然とするしまつ。
好きになりました。
一葉もっと読みたいと思います。