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繋がりの無い短編がずらずらと並ぶことも有り、ひじょ〜に読みにくいのですがゲームなどである程度ファンタジー用語に親しんで知る人ならば、あまり苦労せずに読めるかと。
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19世紀のアメリカの作家、トマス・ブルフィンチのアーサー王物語を含む中世騎士物の伝承を収録、解説した本。歴史と騎士道の解説、ブルータスからのブリテンの成り立ち、マギノビオン、リア王やロビンフットも入っていて、中世物語の入門に便利な本。しかも文庫で安い! 作者が19世紀の人なので、現代人には「ちょっと待て!」な部分もあるが突っ込みも含めて読むのが楽しい読み方。(中世の物語はたいていそうだが(笑))
ブルフィンチはてっきりイギリス人だと思っていたが、これを書くためにチェックしたらアメリカ人だった。この本自体が、イギリス文学を読むアメリカ人向けに書かれた入門・手引書だったそうだ。イギリス文学を読むために、イギリス人には前提の神話・伝説の知識を得たいアメリカ人向けの解説書。結果西洋の伝説になじみのない日本人にもわかりやすい本になっている。
訳は作家の野上弥生子。1942年の出版なのでさすがに訳文は古めかしいが、かえってそれが雰囲気を出している。一部固有名詞については当時は発音がわからなかったらしく、一般的でない表記もある。アーサーの母親、コーンウォール公爵夫人イグレインが「アイジャーン」だったり(^^;) スペルは普通Igraine か Ygraine なので(前者は特に)アイジャーンと読めないこともない。美女の名前には語感はいまいちだが…。考えてみると半世紀以上そのままで出してる岩波もすごいな(笑)
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ロンドンの由来はトロヤノヴァ(新しいトロイア)→トリノヴァントゥス→ロンドンだったんですね。
ローマといい、トロイア好きですねみんな。
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物語というよりは伝承を集めたものなので、話の内容としてはツッコミどころ満載なものだがそこは軽く流して読むのがコツか。
一つ発見なのは、聖杯は得た者の望みをかなえる、というここでの「望み」とは神のために生きるという旧時代の騎士道の極みのこと。現代でこのアーサー王伝説をベースにした物語とか多いけど、そこで出ている文字通りの望みとは違うんだな。
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いや~、これまた久しぶり あ~んど 文字が小さめなので読み応えがありました~。 もっとも目新しいことは特に何もなくて(^^;)お馴染みの物語がとっても読み易く、コンパクト(?)にまとまっている・・・・そんな感じの本です。 この本を初めて手に取った学生時代ほどは引き込まれなかったけれど、楽しみながら読むことができたので文字の小ささの割には、どんどん読み進むことができました。 構成がいいと思うんですよね。 まず最初、序説の部分に騎士ってどんな人? どんな装束? 当時の社会階級って?? みたいなことが的確にまとめられていて、それに続くのが英国の神話的歴史の物語。 ここでシェイクスピアでお馴染みのリア王なんかもとりあげられています。 これに続くのがアーサー王と円卓の騎士の物語。 これはどこをどう読んでもトマス・マロリーの「アーサー王の死」が底本でしょうね。 で、更にはウェールズの中世騎士物語集である「マビノギオン」からの抄訳が続きます。 これで終わるのかと思うとさにあらず、最後の最後は英国民族の英雄伝説ということで「ベーオウルフ」「アイルランドのキュクレイン」「ヘレワード」そして「ロビンフッド」の物語がさわりだけ紹介されている・・・・・そんな構成です。 ね、これだけ見ても結構お得感のある構成でしょ(笑)
(全文はブログにて)
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主にアーサー王伝説について。
アーサー王と円卓の騎士たちを語ることで、当時の騎士たちの暮らし、理想、そして騎士道とは何かを描いている。
古い本なので訳が読みづらい部分があるが、純粋に騎士物語として評価すれば悪い本では無いと思う。
英米文学に興味のある方は是非。
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むか~し買ってた本。騎士も大好き。昔は湖の騎士ことランスロットが好きだったけど、今はあんま好かん。好みって変わるもんですねぇ。最近また読んでみようと手にとったけど、最近カタカナ名前が苦手なもんで、とんと読み進まない事態に。
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ブルフィンチのギリシア・ローマ神話の続編。
アーサー王物語とイングランド・アイルランドの民話。
アーサー王物語はマーリンの手引きで聖剣エクスカリバーを引き抜いて王位に着く部分は子供の頃ディズニーの絵本で読んだ。ランスロット、ガウェイン、ガラハドなどはゲームで知った。
マーリンはそれ以降出てこないし、湖の騎士ランスロットのほうが活躍している。うーん。
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ファンタジー好きな一読者として、ちょいと真面目に騎士道たるものを知っておこうと思って読んでみた。
中世の世界観や騎士の文化、精神論などが最初に書かれており、勉強になる。面白い。
それが終わるとほぼアーサー王の逸話。断片では知っていても、こうして多くを紹介されると、なるほど圧巻される。当時の騎士文化の理想とされた高潔さや強さといったものがよくわかる。
余談としては、どうも当時の人は気を失いやすすぎる。20回くらい、思わぬ対面などで「気絶した」の言い回しが出てくる(笑)
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アーサー王と円卓の騎士などと言われますけれど、その騎士たちの物語です。ランスロットやトリスタンなど、ヨーロッパなどでは多くの人が知っている話なのでしょうね。この騎士物語に一度触れておくと、のちに『ドン・キホーテ』を読んだら、何割増しかで楽しめると思います。
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アーサー王物語が主軸
マビノギオンと最後の方にベイオウルフやロビンフッドなど他の中世文学伝説もちょこっとある
中世の騎士の装備や身分など背景知識の解説が第一章にあり、
多くの騎士たちの物語がだいたいまんべんなく紹介されているので入門編にいいかもしれない
どうでもいいがガウェインと緑の騎士は無かった
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星2つ。以上。
以下、自己反芻。
何だろうなあ。引っ掛かりが無かったのはなぜなんだろう・・
…何で買ったのか?ウェブで推してる記事を見かけたから。鵜呑みにしちゃいけませんな。
ショートショートとか、この手の小物語の集成系が苦手(楽しめない)分野なんだな、と幾度目かの自覚を致しました。
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これもファンタジーを多く読んでいた頃に
やはり中世騎士モノ定番ということで読みましたね^^
いわゆるアーサー王物語が読めます
有名なところで トリスタン・イズー物語とか パーシヴァルとか ガウェインとか・・^^
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ブルフィンチが1858年に書いたものを小説家でもある野上弥生子が訳したもの。訳文も古いが古風な所に味わいがある。内容は騎士をめぐる習俗(鎧や兜、修行期間)、英国の古伝説、アーサー王の伝説、古ウェール語の物語「マノビジョン」、英国に渡る前の古伝説を残す「ベイオウルフ」、「アイヴァンホー」にみえるロビンフットなどの伝説を数頁、収めている。もっとも読み応えがあるのがマロリー『アーサー王の死』をもとに構成されたアーサー王の話である。魔法使いマーリンとその愛人湖の妖精ヴィヴィアン、エクスカリバーの話、午前と午後の三時間だけ力が三倍になるガヴェイン、湖の騎士ランスロット、王妃ギニヴィアとランスロットの愛、シャルロット姫(ランスロットにふられて自殺する)、愛の薬を誤って飲んだため悲劇に導かれるトリスタンとイゾルデ、どれもなかなかいい。アーサーの死は、王妃を愛したランスロットとの戦いの中、騎士モードレットが母国で即位、これを討つために急遽帰国するが、戦死したガヴェインの予言で休戦することになる。しかし、一人の騎士が蛇を切るために剣を抜いたことがきっかけで激戦となり、アーサーは戦死する。エクスカリバーを海に投げさせると、白い手が海からでて受けとったそうである。ランスロットはギニヴィアを修道院に訪ねるが、二人は神につかえることを誓い別れた。また、ランスロットがサングリアル(聖杯)探索の旅で神にめざめていく所や、ランスロットの息子ガラハドが聖杯を探しあてる所など、おもしろい。ただし、数々矛盾があって、疑問を禁じ得ないところもある。瓶とかガラス窓など15世紀のものがでてきたりする。アーサーはA.D.500年頃に活躍したといわれる。『マノビジョン』は雨が降ったら城が消えたとか、泉の妖精とか、歩くたびにシロツメクサの花が咲く乙女とか、底なしの袋とか、嫁取りの冒険とか、魔法的な色彩が強い。ブルフィンチは「まとめ」をした人なので、実際の騎士物語の文体はほかの書物を読まねばならない。
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岩波文庫「ドン・キホーテ・前篇1」を読んで風刺している中世の騎士物語を読みたくなり手に取った。「アーサー王伝説」は現代でも色々な作品でモチーフになっているので本家を読んでいるとちょっと自慢できるかも(直ぐ思いつくのはFF、コードギアス、スマホのソシャゲ?、サブカルばかりだけど…)。
前書きでアーサー王伝説の最も優れた作品はトマス・マロリの「アーサー王の死」とある。時間があればそれも読んでみたいがこの本で十分かもしれない。
とにかく人物が多く描写は抽象的なのでビジュアルのイメージが描けないのが辛い。絶世の美女何人出てきたか分からないし。地名もどこに当たるのか分から無いまま読んだ。冒頭に地図が欲しい。城がいくつあるんだってほど出てきたり、やたらに宴をしたりと理想化されているところは多い。
騎士道が全体を貫いているが正しい、かっこいいと素直には受け入れられなかった。宴をするということは農民が苦しませるということだろうし。その辺りは前書きでも述べられている。「ドン・キホーテ」の風刺もより理解できるようになった。
マビノジョンはアーサー王伝説に内包されるのかな?アーサー王伝説の区分が終わったと思ったらまた時間軸が戻って混乱した。