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「氷点」シリーズを読み進めると、主人公の陽子を嫌いになりそうになります。あたしにはないものをたくさんもっているから。
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【あなたは殺人犯の娘なのよ】という母の声を遠くに聞きながら睡眠薬を飲んだ陽子…。愛憎交錯するなかで、悩み、成長してゆく陽子の姿を通して、罪のゆるしとは何かを世に問う感動の巨編!
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それこそ、『氷点』の続編なのでございます。
主人公が増える分だけ、お話してんやわんやです。
イッツアシン。アーーンド、フォーギブです。どうなることやら。
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氷点の続編。自殺を図った陽子は一命を取りとめ、全ての真相が次第に明らかになっていく。続編では、ゆるしが主軸テーマとなっていきます。
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続編というのはいただけないものが多いという持論を覆された。あれだけ言わされてまだぎゃふんと言わされた。
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「あなたは殺人犯の娘なのよ」という母夏枝の声を遠くに聞きながら睡眠薬を飲んだ陽子だったが、幸いにも命をとりとめた。目をあけた陽子を待ってたのは「殺人犯の娘ではない」という事実であったが、陽子にとっては不義の子である罪は一層に宥しがたいものに思われた。一方徹は、陽子の実母三井恵子に逢い、陽子が自殺をはかった経緯を告げるが、そのショックが引金になって、恵子は交通事故をおこし重傷を負う。急ぎ病院に駆けつけた徹を、恵子の枕元でつきさすような眼差しでみすえる少年がいた──。人間の魂を揺さぶり、生きていく意義を問いかける感動の超大作。
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初めて時間を忘れて読んだ作品。4冊もあるのに全然苦痛にならないばかりか、いつまでも読んでいたいようなそんな気持ちにさせられる。私は陽子を一途に想う徹に本気で惚れました。
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長編4作の3作品目。正直、続編は読まなくても文学作品として十分な気もしたけど、読んでしまいました。「生きていく意義」が最大のテーマになって、死についての作者の葛藤が感じられます。
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色々な人に出会いながら、修羅場を繰り返しながらも、自分を正しいとは思わずに、生きていく。大切な人に大切なものを与えてもらえた陽子は遂に実の母親と会う決意をするのです。
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腹違いの弟、達也くん登場。この巻で陽子ちゃんの本当の母親も登場します。自分が不義の子である事に悩む陽子ちゃんが描かれています。
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自分が生きていること、その上、違った真実を告げられた陽子の気持ちは察し難いものがある。何をどう感じているのか、それをうまく書き上げている作者に脱帽。が、しかし、このテーマは難しすぎる。答えなどないし、簡単に赦すとも言いがたい。それぞれの心情の変化、そして現状を保とうとする人間関係。真実はすこしづづ明らかにされていく。
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何度もドラマ化される理由がわかります。
一気に読みふけった一作。
信仰深い三浦さんの「罪」にたいする視点が興味深いです。
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「生きているだけで罪になる。」
「持って生まれた罪がある。」
夏江のわがまま、啓造の復讐、トオルの愛情、北原の存在、陽子の出生。
どれか一つ欠けてもだめだった。
全てが運命だったんだと思う。
心が弱くて、いつも何かのせいにしてきた私は「この人がいなかったら」って思ったりした。
その後そんな風に思ってしまった自分にぞっとするのだけど。
依存体質な私は、「この人がいなかったら」と、何度も思ってきた。
いつも、誰かに助けられてる。
ある人が存在しているだけで誰かを傷つけてしまう。
ある人が存在しているだけで誰かを幸せにする。
今までも誰かに心傷つけられたことがある。(それ以上に誰かを傷つけてきたのだろうけど)
でも、今の私は傷なんて忘れて大きな声で、あっけらかんと笑う事ができる。
誰かのおかげで。
人間の世界は残酷で、だけどもとっても優しい。
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ものすごく深い。
相変わらず昼ドラ風味でしたが。
人間の生きている罪を問う事。
どうすれば真摯に生きる事ができるのか悩む登場人物達。
一回挫折したけど、読んでよかった。
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主人公の陽子は、事件を境に自分の中に言い知れぬ意地悪な心や人を恨む心が潜んでいたことに気付きます。
ふだんから意地悪な心や妬みや恨みを存分にアウトプットしているにもかかわらず、当のご本人だけは自覚なさってないという感じの夏枝と違って、その心に気付き、その罪の意識に悩める陽子は普通に考えるとやっぱり清く正しく美しい子なんですけどね…しかし清すぎるがゆえに、あるひとを許すことができず、それについても悩むことになります。
人を恨むから許せない、許せないから、意地悪になる…負の感情というのは、どこかで断ち切らなければずっと連鎖していきます。
それはわかるけど…でもさまざまな人の、さまざまに許せない気持ちもわかるので、くるしい。