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植物の王国になっちゃった地球で細々と力強く生き続ける人間達のおはなし。もっとどこかに悪意が潜んでるのかと思ってたけど単なる自然現象なのだな全て。それはそうと、年中昼間とはいかないまでも年中夏の国にいると、本当に植物の存在感を感じる。変な日本語?こういう世界になってしまうかもねーと思う。SFというのかしらこういうのも。冒険物としておもしろいかも。壮大なヴィジョンが明らかになるというのは先に出た悪意とかいうんじゃなくて彼の作りあげた世界が壮大だということね。確かにちょっと考えれば思いつきそうだけど書き上げる……終始一貫した世界を構築するのは難しいよね。戦う人間達はおバカになりつつあるけど生き生きしてる。バイタリティがある。グレンの頭にはりつくキノコは悲しいやつだ。今の人間の脳っていう設定でしょう?気持ち悪い。それはちょっとおしつけがましかったかも。'92
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人間よりも植物が主導権を握る世界。描写がすごいのでリアルに想像できます。壮大なファンタジーなのに現実感がある。オモシロイ!!!
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細部まで計算されたSF。これを書くのは大変な作業だったに違いない。私、オールディス・ファン。ああ、本当にこれはいままでにない物語。だって、いままでにない物語を書こうとしているんだもの、オールディスは。彼のイマジネーションがそうさせる、というよりは膨大な知識とSFへの愛によって狙って書かれているんです、いつも。射撃です。そんなゼエゼエしてるオールディスが大好きなんです。
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SFものでは傑作の一つとされるこの作品、もともと5本の中編をひとつにまとめて1961年〜2年に刊行された作品とのことです。
遠い遠い未来、太陽が肥大化をはじめ、地球の生態系が完全に変化し、植物が地球の支配者となった時代を生きていく、未来の人間たちの物語。
独特かつ魅力的な植物や動物たちが描かれていて、ファンタジー的な要素すら感じられる作品ですが、これが面白い。最初は描き出される未来の地球・月の様子に思いをはせながら、だらだらと読んでいたのですが、人間の主人公らしい人物にスポットが当たり、妙に個性的なアミガサダケが出てきたあたりから引き込まれるようになりました。アミガサが結構面白いキャラでいい感じでした^^
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ナウシカ!
地球が人間のものではなくなった未来。でっかい植物が伸びすぎて月まで届いちゃった未来。
サル以下の緑色の小人に成り下がった人間たちが旅をする。
訳者の苦労がしのばれる奇怪な動植物の名前がかもしだす別世界の旅に
あなたも参加してみる価値はある。
脳みそキノコかわいいよ脳みそキノコ
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ここまでの想像力で世界を描くのはすごい、自分の想像力も試される小説。
内容は説明しにくいので、状況だけ書くと
>>何十億年後かの未来に太陽は膨張し地球は片面を太陽に向け月は太陽と月のラグランジュ点に移動。
地球を覆うのは巨大な樹と植物で、生物は原初的な生活を営んでいるという状況。
登場人物たちは知性を退化させているので、進展しているのかどうか判断しにくく若干読みづらい。
けれど、太陽が滅ぶ直前の惑星の状況をここまで描いたのが素晴らしいと思う。
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我が心の書。センスオブワンダーの固まり。
あまり書くとネタバレになるので書かないけど、魅力的なクリーチャー、登場人物、世界観、人類・生物の進化、拡大、世界の終わり…などなど、SFに触れる人には絶対に読んでほしい小説です。
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最初の数ページが面白そうだなーと思って読み始めたら、まあ予想もつかない超展開!
ボッシュの絵でも見てるみたい…
地球の自転がとまり太陽がやがて燃え尽きようとする頃、動物的進化をとげた植物と退化しきった人間の時代の話。
知性あるキノコに寄生された男と妻の、悪夢みたいな世界の旅。想像力の限界に挑む感じだ…
「アシタカ」という植物がでてきたのが、気になって気になって、世界観ぶちこわし(笑)
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出だしの50ページでおもしろいと感じれない本は自分的には駄目な本。
自分に想像力が足りなかったのか。植物系の話が苦手だったのか。
期待していただけに残念。
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ものすごく遠い未来を舞台にしたSF。永い永い時の果て、太陽は膨張し、まもなく燃え尽きて新星になろうとしていた。
地球の自転のバランスが崩れ、常に太陽と同じ面を向けて公転するようになり、月も地球の周りを巡るのをやめた。
地球の昼の面は、膨張した太陽の熱を受けつづけて灼熱と化し、夜の面は極寒の地となった。ほとんどの動物が滅びに瀕し、かろうじてわずかな種類の獣と虫、海洋生物ばかりが、進化と退化の果てに細々と生き延びている。植物は太陽の恵みを受け、放射線に適応して強靭な生命力を誇り、じつに様々な形へと進化していった。
動物にとってはあまりに過酷な世界と化した地球にかろうじて適応し生き残った、じきに滅びていこうとしている人間たち。そして瀕死の地球を捨てて、外宇宙へ逃れようとする、わずかな生き物たち。
かなりトンデモな設定が多々見えていて、「いや、それはないわ」と思うような箇所もけっこうあったけれども、それにしても壮観。これだけ壮大な設定の小説って、なかなか見ないような気がします。
文字通り沈まない太陽。繁茂する森、人間や他の獣、植物らに襲い掛かる、さまざまな植物。壮絶な自然の中で人はあまりに弱い。
難を言えば、あともう少し臨場感がほしかった気がします。これだけの圧倒的な異世界に完全に入り込んで読むには、想像力を喚起する描写、リアリティが、もう少しだけ弱かったように思いました。(私の想像力が弱いのかもしれませんが……)
それにしてもこの想像力はすごい。SFってやっぱりいいなあ。
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むせ返るようなジャングルの鬱蒼とした木々の匂いが文脈と文脈の間から立ち昇り、最初から最後まで奇妙な進化の道を選んだ植物たちのメタモルフォーゼに圧倒されっぱなし。
敬愛する椎名誠氏が大好きだと言うので読んでみたのだが、なるほどあのあやし不思議な椎名ワールドの原点はまさにここにあったのかと納得できた。
設定はサイコー。でも途中から飽きる。
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がっつり読み応えありました。
植物に占領された地球。
細々と生き延びた人類。
ゆっくりと静かに衰退していく地球の物語。しんみり。
色彩豊かな印象の物語でした。
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太陽が膨張し、重力環境の大きく変化した地球。動物のほとんどが死滅し、代わりに植物達が栄華を極める世界。そしてそこで原始的な樹上生活を起こる矮小な人間。
本著はそんな独特の世界観の中で展開されていきます。
圧倒的とも言うべき植物の力強さついてが緻密に書かれた物語で、進化の多様性を含んだ描写には圧倒されるばかりです。
ただ設定としては悪くないのですが、大人たちの物語上の意義とかアミガサダケが言うほど知性的でなかったりとか。そういう物語の構造的部分が気にもなったり。特に大人たちの部分と鳥人についてはほとんどまるっと抜いても物語として成立するあたりがなんとも。
主人公にも共感を抱けませんでしたし、最後の結末もあまり腑に落ちていなかったり。
話としてのギミックは面白い反面、物語性は稀薄です。
ある意味、ドキュメンタリーに近いかもしれません。
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圧倒的創造力。
宮崎駿の世界をさらに進めたような混沌。
有り得ないように見えて説得力のある世界。
いたる箇所に着想が秘めていて,未知の領域に手を伸ばしたくなる。
物語を楽しむというよりは世界感を楽しむという類の作品だと感じた。
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年老いた太陽に片面を向けて巡る植物の王国、になった遠い遠い未来の地球を舞台にしたSF長編。
舞台の地球にはもう文明と呼べる文明がないので大部分はあんまりSFムードじゃないけど、緻密な舞台構築と宇宙にまで関わるギミック・ストーリーはやっぱり名作SFのそれです。
この本の売りはとにかく異質かつ迫力ある舞台・世界観の構築っぷり。現代の地球からじゃ想像もつかない生物ひしめく世界が凄まじいスケールで目の前に広がります。「世界観に圧倒される」って言うのかな。
ただし人間にとってはそれはもう過酷な世界なので読んでて怖いです。超怖いです。上手いだけに生々しさが怖すぎます。ゆったりのんびり穏やかな話を期待してタイトル買いしたんですがあわやトラウマです((
そんなこんなで好みの雰囲気とかけ離れてたのと、翻訳ものとしてもやや読みづらい文章+誤植の多さがちょっと気になったので星4つ。
でも、この路線が平気な人にはもう熱烈お勧めです。名作だよ!