投稿元:
レビューを見る
全面核戦争後の荒廃した地球。他星に移住した人類は既に地球へ帰還する意欲を失いつつあり、地表には放射能の影響で生まれた怪獣さながらのミュータント達が跋扈していた。そんな変わり果てた地球を「観光地」として買収するための事前調査に乗り込んだヴェガ人をアテンドするために選ばれた地球人・コンラッドこそ、かつて数世紀に渡る異星人との戦いの歴史にその名を刻む地球独立運動の立役者を努めた不死人だった。地球最大の危機に立ち向かうコンラッドとその仲間たちの運命は?
神話だねぇ。
「光の王」がインド神話なら、こちらはギリシャ神話。SFとしての手堅いバックグラウンドを持ちつつ、原初的なパワーに満ちた絢爛豪華な神話的世界を構築しています。結構強引で説明不足な展開もあって、そもそも主人公のコンラッドが不老不死なのに誰もそれを気にしていないというところからしてもぅアレなんですが(笑)そういうところを気にしちゃいけないんでしょうね。ふしぎと爽やかな読後感を残す、ワン・アンド・オンリーな作品だと思います。でも、万人にお勧めできるタイプじゃないな(^_^;
投稿元:
レビューを見る
神話SFの古典面白い!
表紙 4点角田 純男
展開 8点1966年著作
文章 75点
内容 800点
合計 819点
投稿元:
レビューを見る
人類自らの3日間戦争で荒廃した地球を博物館的な観光地にしようとベガ人が土地を買い付けに来ているなか、奴らの自由にはさせないぞと抵抗する伝説の英雄コンラッド。
派手なシーンはなく、コンラッドも抵抗勢力ではあるけれど、観光案内役!なのでベガ人と焚火なんか囲みながら不思議な地味さで物語はすすむ。
ゼラズニー!中学の時に読んでわからなかったけでど、これは当然だな。今読めば地味に興味深い。
投稿元:
レビューを見る
一年ほど前に読み始めたものの、なんだか話に乗り切れず、物語も頭に入らない始末で途中で断念。改めて挑戦しようと思い、再び手にした本書。前回と異なり、意外にもスムーズに読み進めることができ、話の展開にもついていける感じでホッと一息。
ですが、おもしろいのかと問われると、なんだか独特だなぁ、との感想。というのも、ギリシャ神話やSF、ヒーローものといった要素をひとつの鍋でかき混ぜて出来たような作品でして、味はあるのですが、珍味という表現が正しいような。。。
ギリシャ神話という、イメージとしてはファンタジー寄りな要素とSFを混ぜること自体がとてつもない印象を抱くのですが、それをやり遂げて味のある作品を仕上げたことが、既に凄いのかもしれません。