紙の本
月植民地世界の独立
2000/08/19 12:50
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投稿者:伊藤克 - この投稿者のレビュー一覧を見る
解説によると、この本の原題は、
”The Moon is a harsh Mistress"(月は厳しい女教師)
なのだそうだ。
私は原題の方がしっくりするのだが…。
この小説は月(過去地球の流刑地、植民地)が地球から独立するまでの物語であり、主人公はマイクと呼ばれる、思考を持った(持ってしまった)コンピュータと、革命を押し進める3人の月都市人である。
この物語から、コンピュータと月世界という事を除けば、SFであることを忘れさせる。
まるでドキュメンタリーを読んでいるような気にさせるのは、彼の作り出した世界が違和感無く生きている為、SF臭さを感じさせないからだと思う。
この小説の中程に、地球からの旅行者に主人公が、月の生活について注意する場面がある。
それは、
流刑地であった為に、法律を持つ事を許されなかった事(慣習が法律である。)
空気の無い(危険な)世界にあって、わずかなミスが自らを罰する(死へとつながる)事。
空気、水を含む全てのものに代価が必要である事。
である。
この様に、この本の随所に格言が盛り込まれている。
なかでも、
”全てのものに代価が必要である。”
は普段忘れ去っている何かを思い起こさせてくれる.
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マイク萌えだけで読んでも問題ありませんが、SFとしても面白いです。流石はSF板の名無し代名詞になっただけのことはある。
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とにかくマイクがいい。クールで知的で(ってコンピュータなんだから当たり前だが)しかもユーモアがあって。でも、それだけじゃない。宇宙を舞台とした革命前夜の物語。一番好きなSFです。
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タンスターフル(無料の昼飯はない)って言葉が好き。
ストーリーラインの起伏がイイ感じ。
おちゃめで賢いコンピュータのマイクに、すてきなじじいベルナルド教授など萌えキャラも満載。
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ハインラインで一番好きな作品。世界といい、プロットと言い、力強く、元気が出る。地球に搾取され続ける月世界が独立するという話。
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あなたが月住人で、未だ独立していなくて、仲間に素敵なスーパーコンピュータがいたらスグに読んでください!
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久々に読むと古さは否定できないものの、冒険物としての説得力はなかなかのものです。
搾取される殖民衛星(惑星)と母なる(略奪者たる)地球と言うのは古くから何度も語られてきたテーマで、また植民地時代〜独立戦争のメタファーでもあるわけですが、明るい未来に向かうハッピーエンド(であることは途中で再三示唆されるわけですが)は如何にもハインラインらしい。
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うわー画像でてねぇ
6〜70年代のSFブームでの1冊
すっっっごく長い話だけど近未来感がいいね
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古い作品なので設定など、かなり時代を感じますが、面白い作品でした。
でも、いまいち乗り切れなくて読むのに時間がかかりました。
マイクはとっても魅力的。ず〜とマイクのまま素敵です。
一妻多夫制なんて面白い制度ですね。
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これのせいでよくハインラインが左翼だと罵られる。
月に住む人間が地球への独立を掲げてたちあがる!ジーク・ルナリアン!しかしその首魁は一台のコンピュータに過ぎなかった…
と言うあらすじからは想像できないほどケレン味もスピード感も無い本。なんでそんな社会派風味なの?
左翼風であるとはよく言われるが、実際の元ネタはアメリカ独立戦争なんじゃあるまいか。
ボロクソ気味だけどタイトルがあまりの美しいので☆3つを維持。
余談:検索したら「君は無慈悲な夜の女王様」なんて出てきて吃驚したわw
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最初は少しだれながら読んでましたが、中盤過ぎてからは一気に読みました。面白かったです。
ラストも切ないけれど、希望のない切なさではなかったです。
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SF古典名作。
本書のマスドライバーによる質量爆弾で月から地球を攻撃するというネタは
『ドラグナー』なんかでもお馴染み。
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分厚い!飽きずに読めるかなーと思いつつ読み始めた本だけど、どんどん引きずり込まれた。さすがSF小説の金字塔。
機械技師の主人公と月世界の行政を握るロボット、ヒロイン(美女)、教授(老人)の4人が、地球の流刑植民地である月を独立させる物語。独立戦争という冒険活劇的な面を持ちながら、ストーリーを一貫して貫く主人公と人工知能のロボットの友情など、多くの語るべき面を持ち合わせている、まぎれもない傑作だと思う。
文才が拙すぎてうまく表せないけど、大好きです。マイク大好き。レトロフューチャーって夢があっていいよね!
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革命とは冷静な計算で行なわれる殴り合い。
本質とは関わりのないことなのだけれど、レジスタンスがヒミツを守りながら連絡を取り合う方法(連絡網?)がリアルで、「使えそう」だと思ってしまった記憶があります。
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心をもったコンピュータがステキ。
盛り上がるまで結構時間がかかったけど、それ以降はなかなかおもしろかった。